オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。taxonomy-blogu-php
ジュエリークラフトMAKIの店内にはピンキー&ダイアンのシルバージュエリーも販売しています。今日、お客様が彼氏にプレゼントとして、ピンキー&ダイアンのメンズネックレスをお買い上げ頂きました。シンプルなプレートのタイプなのですが、裏側にメッセージを彫刻して欲しいとの希望で加工を承りました。
チェーン部分を外してダイヤモンド彫刻機の治具にセットしたところです。ペンダントは幅が8mmで、機械にセットするギリギリの幅でした。彫刻する面は裏側なので、裏側が上になるようにセットしました。
一番キレイに見えるバランスで文字の大きさ、彫刻位置などを何度も調整してから彫刻しました。英語の筆記体で彫刻しました。
彫刻跡はとてもキレイでキラキラしています。
ちなみにこちらがこのペンダントの表面です。シンプルな作りで、こちら側にも何か彫刻しようと思えば出来るのですが、ピンキー&ダイアンでは無くなってしまいそうなので表面はそのままです。
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ピンクゴールドのオーダーメイドリングが完成いたしました。この時期はマリッジリングの依頼がけっこう混み合うのでマリッジリング以外のオーダーは基本的に受けていないのですが、マリッジリングのアレンジという形でピンキーリングを作る依頼を受けていました。
こちらがその出来上がり写真です。素材はピンクゴールドで、幅5.5mmのリングに「R」と「H」の英語が浮き出したデザインです。シンプルなデザインですが仕上げがけっこう難しく、Rの浮き出た文字に囲まれて凹んだ部分の面の仕上げに苦労しました。このように四方が浮き出て、その中の凹んだようになった部分はツールが入らないので鏡面にするのは難しいのです。このデザインでは素材がイエローゴールドかピンクゴールドに限って何とか鏡面を出すことが出来ます。プラチナだとバフ研磨だけでは光沢が出ないので完全な鏡面にするのは不可能です。
このあとホワイトゴールドの鋳造の準備をしました。ホワイトゴールドの鋳造に必要な量の地金を溶解し固めます。写真は一度溶解した物を金槌で成型し肌の荒れた部分のみ再溶解したので正方形の立方体の形をしています。
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今月はオーダーメイドマリッジリングの相談、注文が多数寄せられてけっこう忙しく過ごしております。ワックス作業を終えて埋没、その後、鋳造という作業を繰り返し行ってリングを作っていくのですがプラチナ用の埋没材がそろそろ無くなってきたので先週末、彫金工具店に発注をかけたのですが埋没材の製造メーカーから直送するとのこと。そんなわけでずっと待っていましたが金曜日になっても届かないので電話して聞いてみるとまだ発送できてないとのことでした。工具店が忘れたのか、メーカーが忘れたのかは解りませんが、この工具店ではこう言ったことが度々あるのであきらめています。本日やっと埋没材が届き、埋没作業をすることが出来ました。
オーダーメイドのマリッジリングのワックス原型を丁寧に仕上げているところです。かなり細かいレリーフなので顕微鏡での作業です。ロウソクのロウの様な素材なので少しの加減で深い傷が付いてしまいます。凸部は地金にした後で簡単に仕上げることができるのですが、凹んだところはこの段階でキレイに仕上げておかないと地金になってからではキレイな平面の光沢になりません。特にプラチナは要注意です。
ワックスをツリーにして埋没リングにセットしました。
その後、埋没剤を流し込んで乾燥させます。明後日の朝にプラチナで鋳造予定の物です。
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少しの間プロバイダのメンテのため更新が出来ませんでした。
更新が出来なかった間にプラチナの鋳造、ピンクゴールドの鋳造をしました。
これはK18ピンクゴールドを鋳造して、酸洗いをした直後の写真です。ツリーにまだくっついた状態です。オーダーで頼まれたリングで英字をリングの表面に浮き出させたデザインです。「R」と「H」なのですが意味は私にもわかりません。名前のイニシャルではなく、お客様のみ知っている秘密です。酸洗いだけなので表面は光沢はありませんが非常に状態が良く鋳造できました。
こちらは、プラチナで鋳造した物です。リングが5本、パーツが2個です。こちらも巣は全くなく、キレイな状態です。このところプラチナが高騰しているので鋳造するための地金の確保が大変です。少しでも価格が安いときに地金を発注しているのですが、まだまだプラチナ地金が必要なので、これから更に高くなるとみて、価格に見切りをつけて今日も50gほど地金を発注しました。40万円ほどしました(>o<)
鋳造した物の中にエンゲージとマリッジのセットリングがあります。この写真はパーツを組み立てて、マリッジとの重なり具合を確認しているところです。正確にピッタリとおさまりました。エンゲージは更に小さいメレーの石座をつけていきます。
エンゲージを仕上げていきます。中央の中石はダイヤで0.5ctの物が入る予定です。再度にはピンクダイヤを入れるための小さい石座をつけています。
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昨日プラチナが一気に1g300円以上値上がりして7000円を超えました!1月の中頃は1g5700円前後を推移していたのですが1ヶ月で1300円ほど値上がりしています。6000円は超すだろうと予想していましたがまさかこんなに急に7000円越えするとは思いませんでした。マリッジリングにプラチナを使用している私どもにとってかなりの痛手です。このままでは現在の価格を維持できなくなるので再度価格の見直しを余儀なくされます。
このままの高値で維持するようなら3月から価格を改正いたしますのでなにぶんご理解のほどお願いいたしますm(_ _)m
本日店頭に並べるオリジナルのファッションリングを追加するためにホワイトゴールドで4点鋳造しあげました。当店のホワイトゴールドは独自の調合で地金を調合しておりますため、白系の発色をしています。巣は全くないとはいえませんが、鋳肌もかなりキレイに吹き上がりました。
それ以外にプラチナのマリッジリングを1組仕上げている途中です。シンプルなリングですがこの後個性的な彫刻を入れて、中央に石が入ります。
現在オーダーの依頼が混み合っておりますのでデザイン画の作製などに時間が掛かっております。もうしばらくお待ちいただくようにお願いいたします。
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今年の国際宝飾展では商品の仕入れよりも工具、機械類をメインに見て回りました。その中で気に入って新しく導入した機械が先日到着しました。
新製品の超音波ヘラなるものです。以前からも同様の機械はあったのですが今回の新製品は余分な機能を省いて磨くことだけの機能に絞って作られた機械です。その為値段は以前の機械よりも半額ほどの値になっていたのでこれは買いだなと思い導入を決めました。
この機械のメリットはヘラ掛けしないとキレイな光沢が出ないプラチナの製品等に使う物で、力を加えなくても対象物にふれるだけでヘラ掛けが出来るという点です。また、ツールが入りにくい狭いすき間などの光沢仕上げも容易になります。
上が超音波ヘラで、下が従来の手作業で使うヘラです。先端部分は同じ超硬になっています。
本体の写真です。作りは本当にシンプルでスイッチ類は、電源と、強さの切り替えスイッチのみです。
この機械なら楽に作業が出来そうです。
こんな感じで対象物に超音波ヘラの先端を軽く当てるだけでヘラが掛けられます。
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明けまして、おめでとうございます。
今日は朝から鋳造で始まりました。正月の三が日は店はお休みでしたが仕事がたまっていたので作業を少しずつしていました。写真は、地金を流し込んだ直後に鋳造機から取り出したところです。まだ表面は赤く、700度くらいあるでしょうか?今日の朝に鋳造するために一昨日の夜に埋没していましたホワイトゴールドの鋳造です。
鋳造機から出して水を張ったバケツに鋳造リングを漬けたところです。少し地金の赤みが引いたところで一気に水につけて埋没材をばらします。このタイミングが難しく、温度が高すぎると水蒸気爆発を起こしてそこら中水浸しになります。温度が低すぎると埋没剤が剥がれず、鋳物を取り出すのに苦労します。
オリジナルのリングを3点鋳造できました。当店のホワイトゴールドは独自の調合によって、ゴールド色は一切無く、落ち着いた白系の色をしています。この金属はプラチナ同様粘りがあるので研磨に時間がかかりますが、プラチナに近い発色をしていますので当店では品質を考えてこの調合のホワイトゴールドにしています。この後丁寧に磨いていきます。
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時間が経つのも早い物であと1週間で12月です。あっという間に1年が終わろうとしています。今年も忙しく過ごしましたが来年は効率化をはかり、より多くのご注文に迅速に対応できるように善処したいと思っています。
今日は先日鋳造したマリッジリングを4組を仕上げていきました。効率良く作業するために同時にバフ仕上げをして同時に石留めなどの作業を進めていきました。
フルオーダーメイドが1組、オリジナルマリッジが2組、カスタムオーダーが1組です。仕上げを全部すませてその後内側にレーザー彫刻を入れる予定ですので全て、年明けにお渡しする予定になっています。
最近よく使用しているツールをご紹介します。写真のたくさん並んでいるハンドモーターのポイントは最近そろえた物でペーパー、シリコンポイントに変わる物です。セラミックとシリコンを混ぜ合わせたような材質で、一般のシリコンポイントなどに比べて減りにくく弾力があるので、あたり具合がとても良い感じで表面を研磨できます。粗めのシリコンポイントは以前からあったのですがポイントの方もすぐにすり減ってしまい、使い物にならなかったのですがこのポイントはホントに減りません!すごいです!左からプルー、グリーン、パープル、オレンジと粗めから細めの順に並んでいます。プラチナなどの表面研磨には大変重宝し、キサゲの次の作業に使っています。ただし、表面の光沢を出すにはやはり最後にヘラ掛けの作業は欠かせません。
【現在のご注文状況】
現在オーダーメイドをご注文いただいた場合お渡しまで1ヶ月チョット掛かります。2008年1月の半ばごろの出来上がり予定になります。
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何本かのプラチナマリッジリングの鋳造を予定しておりましたのでプラチナをいつもより余分に発注いたしました。先週末に相場が動いたので70gを発注して鋳造に備えました。プラチナは比重が重いので持った感じがズシリとします。鋳造を急いでしなければならなかったので先週の発注は仕方のないことですが今週空けにプラチナ相場がかなり動いたようで少しショックです。
まとめて3缶プラチナを鋳造しました。マリッジリングが8本、エンゲージが1本、その他リングが1本、パーツが3個です。鋳造中にお客様が来店されると困るので電気炉タイマーを朝一で鋳造が出来るようにセットし、お店を開店する前に全て鋳造を終わらせました。
ここの所プラチナ相場の変動が激しいので地金を発注するのもタイミングによってかなりコストが違ってきます。昨日今日で相場がだいぶ落ちましたがこの落ち方が気になります。
ほぼ安定している相場の時に、ドンと相場が落ちるときがあります。でもその後徐々に上がって結局安定していた相場以上の高値になってしまいます。徐々に相場が下がっていく場合は心配ないようですがドンと下がったとき、その後が要注意です。
現在のプラチナの需要からして、この後プラチナが下がることはまずあり得ないと思いますので相場との「にらめっこ」がまだまだ続くことと思います。
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ブライダル情報の発信には2社の出版社の情報誌に掲載しています。その一つはキャベツ畑ウェディングと言う情報誌なのですが、この度大幅にリニューアルして出版するそうです。誌面作りは出版社の方にお願いして作ってもらえるのですが、当店では私がイラストレータなどのドローソフトを使って作ったりすることもあります。自分の好きなように構成出来るので時間があるときは自分で作ってそのデータを誌面にしてもらっています。かなりソフトのこと、誌面を構成する際の決まり事、ファイル形式などを熟知しないと出来ませんが昔から何でも自分ですることが大好きなので楽しんでやっています。
指輪などの写真は私が全て撮影して誌面に載せたり、ホームページで使ったりしています。プロに頼むと1カット何万円?かすると思うのですが最近ではデジタルカメラの性能が上がり、ある程度工夫して撮影すればプロ並みの写真が撮れるようになると思います。ジュエリーのような反射物で小さい物はかなり撮影にコツがいりますが慣れればうまく撮れるようになります。私も何万枚も練習撮影して何とかキレイな写真が撮れるようになったと思います。このカメラは私が愛用しているNIKONのD50と言うデジタルカメラです。昔のように現像するまでどんな写真になったか解らないと言ったことが無く、その場で写真を確認できるので本当に重宝する物です。
このカメラは一眼レフなのでレンズ部分は交換して色々なレンズを付けることが出来ます。私の使っているレンズはNIKONの物ではなく、SIGMAと言うメーカー製レンズを使用しています。
このカメラを使って小さいジュエリーでも結構美しく撮っているつもりです。
ほんとのプロの方が見れば「まだまだだな・・。」と鼻で笑われるかもしれませんが(^^;)
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