オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。taxonomy-blogu-php
こちらのお客様は北海道と関西というかなりの遠距離でしたが、めでたくゴールイン!
お二人それぞれとメールなどでやり取りし、デザインを決めていきました。
こちらはワックスの原型を仕上げしているところです。角などにワックスの粉が残らないように取り除き、表面が軽く光沢になるように磨きます。
ぶじ、ペアで原型が仕上がりました。表面が少し光っているのがわかると思います。このぐらい仕上げておくと鋳造後の作業が楽になります。ただし、うまく鋳造できたらの話ですが・・(^^;)
ご覧のようにキレイな鋳肌で鋳造できました。表面はかなりキレイでこのままヘラを掛けて仕上げても良いぐらいの出来です。
レディスにはダイヤを留めるための下穴を空けます。モチーフの真ん中になるように慎重に空けていきます。
キレイに仕上げして完成です。
遠方にもかかわらずご注文いただきまして本当にありがとうございました。私どもも大変感激しております。ご結婚後は北海道でお暮らしになるようで、環境の変化にも負けず頑張ってください!
末永くお幸せに!
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今年ももうわずかとなりました。あっという間に1年が過ぎた感じです。毎日が忙しく自分の時間が余りとれないまま過ごしてきました。特に12月は毎年忙しく、効率よく作業を進めないと追いつかない状況になってしまいます。このブログも忙しさのために今月は余り更新できませんでした。久しぶりの更新です。
今回ご紹介するのはダイヤモンドのクロスネックレスです。シンプルなダイヤのクロスデザインに地金で光を表したモチーフを加えたデザインです。本来マリッジリング以外のオーダーは余り受けないのですが以前からのお得意様、知り合いの方に限って、日数が掛かっても良いとのご了解済みでオーダーを受けています。デザイン画はCADを使って描きました。
CADのデザインを基にワックスで原型を製作します。ブロックワックスからの削り出しです。ダイヤを留める小さい爪もキレイに削りだし出来ました。この後埋没して鋳造作業です。
ペンダントはホワイトゴールドで製作します。鋳型の湯口に流れ込んだホワイトゴールドの地金です。
巣もなくキレイに鋳造できました。爪の部分まで引けが無くキレイに流れ込んでくれました。一安心です。
カドを落として光沢に仕上げていきます。爪の先端部分も削り直して、ダイヤを留める準備をします。
ある程度磨いてから裏に刻印を入れています。
最後に石留めです。石座の大きさと爪の配置でキレイに留まるかどうかが決まります。
ダイヤをキレイに留めて最終仕上げをします。これはまだメッキを掛けていない状態ですが当店オリジナル調合のホワイトゴールド地金は落ち着いた白い色をしています。メッキを掛けなくてもキレイなのですが寄りいっそう輝きを出すためにメッキ処理をします。
キレイに光沢仕上げをし、メッキを掛けて出来上がりました。チェーンを通しての撮影です。お渡しする際、大変喜んでいただきました。ありがとうございました。
素材:K18WG
ダイヤ:0.5ct
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今回ご来店いただいたお客様はとてもオシャレでファッショナブルなお二人でした。結婚式まで日にちがせまっておりましたが何とか完成させて無事納品できました。1度目にご来店いただいたときにどういった加工が出来て、どういったデザインがあるなど色々説明させていただきました。2度目にご来店いただいたときにご自分でデザインを考えてきていただき簡単なラフ画を持ってきていただきました。ラフ画と言ってもほとんど完成に近い状態で細かい部分の打ち合わせをするだけで良かったのですぐにデザインが決まって注文していただきました。
こちらが持ってきていただいたデザイン画です。プロ並みに描いていただいていたのと、細かい部分の拘りがはっきりしていたので後はこちらでその確認をするだけでした。忠実に希望のデザインを完成させるのはこちら側の腕の見せ所です。
二つを合わせるとキュートな羽のあるハートが浮き出るデザインで全周にアラベスクの彫刻をレディス、メンズを合わせたときに対象になるように彫っていきました。カジュアルですが可愛らしさがチョット見えるデザインでとてもオシャレだと思います。
内側にも拘りがあり、お二人ともにネコが大好きとのこと、レーザー彫刻でネコの足跡模様を名前の間に入れています。とてもかわいく仕上がりました。喜んでいただけてとても良かったです。
末永くお幸せに!
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今回ご注文いただきましたお二人のマリッジリングはお互いのイニシャルをリングにデザインし、合わせるとハートモチーフが浮き出すという物です。ご来店されたときに当店の掲載されている情報誌を持参いただきそこで紹介されていた当店のデザイン案を見てイメージを固めていらっしゃったご様子でした。彼女のリングには彼のイニシャル「N」、彼のリングには彼女のイニシャル「M」をお互いに入れ合うようにデザインし、合わせるとハートモチーフが浮かび上がります。リングはそれぞれピンクダイヤ、シーブルーダイヤを星留めにし、メルヘンチックに仕上げました。
サイドにはアラベスクの彫刻を施してあります。半周ほどつや消し仕上げにし、その上に彫刻してあるので唐草模様がキラキラ引き立っていてとてもキレイに仕上がりました。
ワックスの原型を作ったときの写真ですが原型の段階でお互いの指輪がピッタリと合わさるように作ってあります。ワックスは柔らかくてピンセットでチョット押さえただけでもキズが入ります。この段階の作業はとても神経を使います。しかし、ここでキレイに仕上げておかないと地金になったときに非常に手間が掛かります。効率よく仕上げるために、ここでの作業は手を抜けません。
このリングのようにお二人で愛を育んでいけるように私どももお祈りしております。
末永くお幸せに!
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今回ご注文いただいたお二人はとっても親しみやすい優しそうなお二人でした。色々お店を廻られてマリッジリングをご覧になったそうですが「どのブランドも良く似たものばかりでどれが良いのかわからない。」と言った印象を受け、当店の存在をブライダル情報誌で知り、ご来店いただきました。
とても個性的なデザインで合わせると大きなハートが浮かび上がります。レディスに埋め込まれたダイヤは全てシーブルーダイヤという淡い水色をしたダイヤモンドです。白のダイヤより存在感があり、普通のブルーダイヤよりキラキラした感じなので全部シーブルーダイヤにしてもスマートな印象を受けます。
こんな感じで彫り留めをしました。ダイヤのフチ取りをキレイに見えるように彫っていきます。
前回、ご紹介した当店のオリジナルマリッジリングですが、もう1モデルの写真が出来たのでアップします。
こちらのデザインは当店のマリッジリングの中でも定評のあるシンプルな形をベースにレディスにピンクダイヤと、ホワイトダイヤをライン留めにしてチョットだけ華やかな感じに仕上げました。メンズはダイヤの変わりに手彫りで彫刻を施したカジュアルな感じです。本日からオリジナルマリッジリングO2販売ページでもお買い求め頂けるようになりましたので是非ご覧下さい。
【お知らせ】
誠に勝手ながら、昨今の地金の高騰により販売価格の見直しをし、価格改正を致しましたのでお知らせいたします。なにとぞご了承下さいますようお願いいたします。
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今回完成いたしました結婚指輪は、合わせるとクジラが浮き出るリングです。ご主人様がクジラが大好きでどうしてもクジラをリングに取り入れたいとのことでデザインを考えました。2頭を入れるか1頭にするか迷われたのですが彼女の方は細身でシンプルなリングがご希望だったので、1頭のクジラといたしました。レディスの方はクジラの鼻先部分のシンプルな模様で、ダイヤと誕生石のアメジストを埋め込んでいます。
重ね合わすと1頭のクジラが浮かび上がります。クジラ部分をつや消しにしてモチーフを強調しました。メンズの方が幅を広くして力強いイメージにしています。
今回のクジラのモチーフは一般的な鼻先の丸いクジラと違って、鼻先の尖っているザトウクジラがモチーフになっています。こちらもご主人様のクジラの拘りです。
レディスの石留めの様子をご紹介します。ダイヤの配列部分にドリルで下穴を開けていきます。
下穴のフチをタガネでラインを彫ります。このフチのラインの善し悪しでダイヤの留めがキレイに見えるかどうかが決まってきますので気を抜かずに彫っていきます。
ある程度まで仕上げて、ダイヤを留める前のペアでの2ショットです。
5個の石が留まりますが全てダイヤではなくて、真ん中の1個だけ誕生石のアメジストにしています。
お二人とも誕生月が同じなのでご主人様のリングにも内側にアメジストを埋め込みました。
とても上品で感じの良いお二人でした。お渡しした際に大変喜んでいただき、こちらも大変うれしく思いました。ありがとうございました。
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今回完成いたしましたのは、かなり凝ったデザインのペガサスとユニコーンがモチーフになったマリッジリングです。ブライダル情報誌を見て、当店のホームページをご覧になり、お住まいがお隣の香川県と言うことですのでメール・電話でご相談を進めてまいりました。6月に初めてご相談いただいたのですが10月完成でも構わないとのことでしたのでデザイン等を何度か手直しをし、ご納得いった上での製作となりました。このデザインはお二人にとってとても意味のあるモチーフで、カジュアルですがとてもメルヘンチックなイメージがします。
こちらが決定したデザイン画です。レディス、メンズともに同じデザインのようですがメンズのみ角があるユニコーンのデザインになっています。互いに合わせると羽の付け根の部分が繋がるようにデザインしました。
ワックスの原型です。ゴム型をとって複製すれば簡単なようですが角の有無が違うため、ジュエリーCADにてサイズ違いの角有り、角無しを作りました。角の部分以外は全く同じデザインのため、手作業で全く同じ細かい原型を作るのは不可能です。しかし、当店のジュエリーCADを使った方法なら可能なのです。(^^)v
プラチナで鋳造した直後の写真です。巣もなくキレイな仕上がりです。この後研磨して仕上げていくのですが細かいデザインで入り組んだところが有ると研磨にかなり時間が掛かります。
デザイン画のように互いに合わせて羽の部分が繋がるようになるか確認です。キレイに繋がっています。
上の角のない物がレディスで、下の角のあるのがメンズです。羽の部分にタガネでテクスチャーを入れています。写真では解りませんがこのテクスチャーがキラキラしてとてもキレイです。
角以外は全く同じです。全く同じ細かい原型を作るのは非常に難しいのでCADが無ければ当店でも断っていたかもしれません。CADを使っていて本当に良かったと思いました。
本日お客様の手元に到着したようでお礼のメールを頂きました。遠方にもかかわらずご注文いただいて本当に感謝いたします。仕上がりにも満足していただけて安心いたしました。注文する側にもかかわらず、とても丁寧に対応してくださってとても感じの良い方でした。
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今回オーダーいただいたお客様はクローバーが浮き出すデザインが基本にありました。その上で何か二人だけのモチーフにしたいという事で他のお客様のオーダー作品などを見ながら色々思案して、イニシャルをクローバーに盛り込んだデザインが良いと言うことに決まりました。
イニシャルを入れてなおかつクローバーを出すデザインは少し難しかったですが店頭でお客様と一緒に考えて行きました。レディスにはご主人様の頭文字Eを羽の形にアレンジしています。メンズは彼女のHを入れました。見事に合わせるとクローバーの浮き出すデザインが出来上がりました。
この結婚指輪の製造工程を少しご紹介します。ワックス作業はかなり細かい物でマイクロスコープを通して作業を進めます。
ワックスはロウソクのロウのような柔らかい素材で力の入れ具合が難しく、すぐに削りすぎたり、面が傷だらけになってしまいます。ワックスを削るスパチュラという工具も、針の先のような細かい物を自作して使っています。
かなりキレイな鋳肌で鋳造が出来上がりました。巣などもほとんど無くキレイな状態です。巣が出来ると仕上げ等の作業に手間が掛かるので慎重に鋳造しました。細かいレリーフなのでチョットした巣なども命取りになる場合があります。
光沢仕上げする少し前の段階です。合わせるとクローバーがキレイに浮き上がります。この後、レディースのハートの部分にはピンクダイヤが入ります。
キレイに仕上がりました。細かいレリーフだと入り組んだ箇所を光沢仕上げにするのにもテクニックと手間が掛かります。
レディスに入ったイニシャルEで出来た羽が、天使の羽の様でキレイなラインが出ています。
内側にはレーザーで二人だけの証、「Only one」 の文字が入ります。本日無事お渡しいたしました。
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緩やかにウェーブさせたブルーのラインを入れたマリッジリングが完成いたしました。形はストレートで4.3mm幅!この4.3というのはお二人のご希望で、お二人だけの秘密の数字です。製作工程を少しご紹介いたします。
ワックス原型の製作は昨日のブログでご紹介の用にジュエリーCADでモデリングし、コンピュータ切削いたしました。この方法で作るとブルーカラーを入れるための波打ったラインが正確にキレイに出来上がります。
プラチナで鋳造した直後です。巣もほとんど無くキレイに出来上がりました。ツリーから切り離してキレイに表面を磨いて仕上げていきます。
キレイに仕上げてから溝の部分にジュエリーカラーを流し込んでいきます。溝からはみ出さないように慎重に流し込みます。
このブルーのカラーは半透明の色で溝のそこの部分をキレイに光沢を出しておくと光の反射でとても美しい色合いになります。
カラーが硬化するまでしばらく乾かします。白いパイプにはまっているのが指輪です。
キレイな光を放つブルーラインの入った結婚指輪の完成です。二つを合わせると透かしのハート模様が浮かび上がります。
最近オーダーの注文がとても忙しくすべての作業を私一人でこなしているのですが、製作以外の作業がおろそかになってしまっています。当店のオーダーメイドのすべての作業は少し彫金をかじった程度の技術ではなかなか難しく、また、何人かの手によって分担してしまうと人によって仕上げ方などのニュアンスが違ってくるので良い物は出来ないと思っています。
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今回ご来店いただいたきっかけは、いつもお世話になっているブライダル情報誌「結婚しちゃお!」の編集部にお知り合いの方がいらっしゃるようで、その方に勧められてご来店いただきました。形はシンプルなS字ラインをベースに、落ち着いた感じのクローバー模様を入れることがご希望でした。
ホンモノのクローバーの葉の形、模様を手彫りで彫るデザインに決定いたしました。
レディスはピンクゴールドにして少しシックなイメージでオシャレに仕上がりました。
内側にはレーザーで記念日等を彫刻しております。
末永くお幸せに!
ご来店を勧めていただいた結婚しちゃお編集部様、ありがとうございました。
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