オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。taxonomy-blogu-php
先日ご注文を受けた結婚指輪のワックス原型ができました。
合わせるとモチーフが浮かび上がるのですが、音楽が好きなお二人からのご注文でしたのでト音記号が浮かび上がるデザインを提案しました。
お二人ともギターが好きで音楽にちなんだデザインが希望でした。ただ、できるだけシンプルが良いという事でしたのでこちらのデザインを考えました。
これはまだ、シルバーサンプルリングを製作する原型で、一度シルバーで仕上げてからご覧頂いて確認してもらう予定の物です。
それから、先日ワックス原型を紹介した細い結婚指輪のプラチナ鋳造が出来上がりました。
鋳肌もキレイにできています。後は磨いてレディスのダイヤを留めていきます。
ツリーから切り離してヤスリ掛けしました。
こちらのデザインはフルオーダーではありませんのでサンプルは作らずにプラチナで仕上げていきます。
秋口になって注文が増えてきましたが、他に実行しようと思っていることの準備もあるので忙しい毎日です。
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当店ではフルオーダーメイドで結婚指輪をご注文いただいた場合、プラチナで制作する前にシルバーでサンプルリングを製作して出来上がりの確認をしていただいております。ワックス確認だけでは金属の質感やダイヤを留めた感じまではわからないのでお客様にとってはかなり有益な試みだと思います。
今回はそのシルバーサンプルの制作行程をご紹介します。行程はプラチナで制作する行程とほぼ同じです。
以前シルバーで鋳造後の写真をご紹介しましたがその続きです。
写真は表面を磨いていくために軽くヤスリをかけたところです。
次にレディスリングの石を留める部分に下穴を空けていきます。シルバーサンプルなのでダイヤではなくキュービックジルコニアを留めるための下穴です。
アップの写真だと穴が貫通しているのが良くわかります。
穴が空いたらシリコンポイントなどで表面をどんどん研磨していきます。
結構ピカピカ光ってきました。
レディスはキュービックを留めるのでタガネで彫り留めするための爪を彫っていきます。
タガネで彫って、爪の割り振りができたところです。こちらもアップで見ていただきましょう。サンプルといえど手を抜けません。
サンプルの仕上がりが悪いと「プラチナでもこんななの?」と思われてしまうのでサンプルといえど本番と同様の緊張感で制作しております。
そして、ダイヤの代わりのキュービックジルコニアを留めていきます。
このデザインは5個のキュービックを留めますが、真ん中だけピンクダイヤの代わりにピンクのキュービックを留めます。
そして、サンプルの完成品がこちらです!
レディスのキュービックの配列は真ん中が大きく両端に行くほど小さいキュービックを留めてグラデーションになっています。
このキュービックの配列が美しいラインになっています。
こちらをご注文いただいたのは徳島県外のお客様でしたのでサンプルを送って確認していただきました。
これでOKをいただいたので現在はプラチナでの本制作を開始しています。
サンプルを制作しての確認の場合、通常のオーダーよりも少し日にちがかかるため、ご希望の方はお早めにご相談下さい!
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少し前から考えていたことがあって、それの準備の為に彫金机をもう一つ増やして全部で3つになりました。
1つは私専用の机、あと二つは考えていたことの準備のためにそろえました。店内はスペースがあまりないのでレーザー溶接機を置いていた場所を空けて机を二つ並べました。レーザー溶接機を移す場所に困りましたが何とか置く場所を確保しました。
こんな感じで2つ並んでいます。この二つはワックス作業専用にするつもりです。なぜ二つ必要なのか?
それは、いずれお知らせいたします。
ワックスで簡単な甲丸リングなどを作るときはこのような道具を使います。
細かいレリーフを入れる場合はスパチュラという道具も使いますが、シンプルな物だとこれだけで出来てしまいます。
今日は簡単なお知らせでした。
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先日細身の結婚指輪のご注文を受けました。
そのワックスの原型が出来上がったのでご紹介します。
ワックスはカメラのピントが合いにくいのですが何とか撮影できました。こちらがレディスです。丸い穴のような所にダイヤモンドを留める予定です。
こちらがメンズです。手で持って撮影するのはピントがなかなか合いません。少しピントが甘いですがご勘弁を!
レディスは8号ですが、メンズが20号とかなり大きくこんな感じでメンズのリングの中にレディスがすっぽりとはまってしまうぐらい大きさが違います。
この後、ツリーにしていきます。もちろんペアでツリーにします。同じプラチナ900を使うにしてもペアで鋳造することによって完全に成分も同じプラチナ900での鋳造となります。ここのところは当店での拘りでもあります。
明日にはプラチナ鋳造する事になります。
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2年ほど前に購入していただいた結婚指輪のサイズ直しを承りました。
結婚指輪はサイズ直しできる物と、できない物があります。
通常は全周に模様や彫刻が入った物などは、サイズ直しをするとその模様がずれたり消えてしまったりしてしまいます。何とか模様を入れ直せるものは入れ直しますが、購入時のように元に戻すのは難しいです。
今回サイズ直しを承った物はトップ部分にダイヤや彫刻が入っておりますが、手の内側に上がる部分には何も模様が入っていない結婚指輪です。このようなデザインの物は模様のない部分を切ってサイズ直しをするのでキレイに元に戻ります。
写真ではわかりにくいですが、細かい小傷などが入って、メンズは重い荷物を持ったときに少し変形したとの事でした。今回こちらをサイズ直ししていきます。
サイズを大きくするので模様の無い部分を切って大きくするサイズ分だけ母体と同じPT900の金属を差し込みます。
当店ではサイズ直しするときにロー材は使いません!全てレーザー溶接で母体と同じPT900で溶接します。なので、サイズ直しした部分に黒いスジが残ったり、ロー材に入った異種金属によってアレルギーになる心配もありません。また、強度もあります。
ただ、溶接していくのに時間と手間がかかります。ですが、お客様に喜んでいただくため、手を抜くわけにはいきません。
今回は、レディスとメンズ両方のサイズ直しを受けました。両方ともレーザー溶接してヤスリ掛けしました。このヤスリ掛け作業が職人の腕の見せ所です。
キレイにバフ掛けして出来上がりです。大きな傷は残ってしまいますが、光沢がキレイにでるのでほぼ新品同様に仕上がります。
後は受け渡しを待つだけとなりました。
話は変わりますが、前回ご紹介しましたオーダーメイド結婚指輪のシルバーサンプルの鋳造が終わり、ワックスの原型が形になりました。
次回からこちらの仕上げもご紹介していこうと思います。
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お盆が過ぎて少し涼しくなるかな?と思っておりましたが、まだまだ日中は暑いですね!
当店オリジナルの結婚指輪のデザインを元に、フルオーダーでご注文いただいたお客様の結婚指輪の作業をご紹介します。
こちら当店のオリジナル結婚指輪「無限」~Infinity~というデザインの指輪ですが、こちらのデザインを気に入っていただきダイヤの留め方などを変えてご注文いただきました。
ただ、今回アレンジでは難しい変更だったので結局フルオーダーという形でご注文いただくことになりました。形はよく似ていると思うのですが、デザイン画をご覧下さい。
「無限」とよく似ていますが、レディスの入った5個のダイヤの内真ん中1個をピンクダイヤの少し大きい物に変更し、グラデーションを持たせた石留め方法でダイヤを5個留めるデザインです。「無限」は小さいダイヤが11個入っていまして指輪のダイヤを留めるスペースがこの11個の小さいダイヤギリギリのスペースしかありませんのでこれよりも大きいダイヤを留めるために原型を最初からモデリングし直さなければならず、
また、無限のリングのエッジは直線的ですが、デザイン画を見ていただくとお解りのように若干カーブして流れるようなエッジラインになっています。小さいダイヤから大きなダイヤへ、そこからまた小さいダイヤへ続くように石留めしていくために指輪の形もそれに合わせた形に変更しています。
ゆえにフルオーダーでのご注文となった次第です。
そして、ワックスの原型も出来上がりました。
いつもならばワックスの原型が出来た段階で原型を確認していただいておりますが、夏前頃からは出来上がりと同じようにシルバーで指輪を制作し、出来上がりを確認していただくシルバーサンプル確認を導入しております。
とくに徳島県外のお客様の場合、指輪を一度もご覧にならずにご注文頂く場合は、少なからず不安もあると思います。その不安を少しでも取り除くべく、出来上がりと全く同じ指輪をシルバーで制作することで仕上がりをよりわかりやすく確認できると思います。
シルバーサンプル確認導入にあたってホームページも現在リニューアル中です。近々公開出来ることと思います。
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あっという間にお盆が終わりました。今年は3日間お休みを頂いておりまして昨日から作業の再開でした。
徳島県ではお盆期間中は阿波踊りがあるので県の人口が一気に増える時期でもあります。
私だけかもしれませんが、阿波踊りが終わると何となく秋のイメージになります。まだ全然暑いですけど・・・。
作業を始める前に工具類の手入れをしました。この後、彫刻作業に入るためタガネの研磨を主に行いました。
タガネは主に刃先が0.5mm~0.8mmの物をよく使います。昨今、細身の結婚指輪の注文が増えてきていますので彫刻も必然的に細かくなり、細いタガネをよく使います。0.5mmの刃先はかなり細いですが、超硬タガネなので丈夫です。ですが、気を抜くとかたい分、刃こぼれします。
本番の彫刻を施す際は、刃こぼれしていないか良く確かめないと彫刻を失敗しますから本番前は必ずタガネの確認をします。今回は刃こぼれしていませんが、やはり、使っていくと刃先がだれてきて切れ味が悪くなります。
なのでたまに刃先を研ぎ直す作業が必要です。
タガネを研磨する際、とても重要なのが刃先の角度です。彫刻する人によって角度は好みがあって様々でしょうが、職人さんは余り公言しないようです。ですが、基本の角度があってそれに合わせて研磨します。
写真の治具はタガネを固定して、好みの角度にピッタリ合わせて研磨できる必需品といえるタガネ研磨治具です。
これが無いと手作業で角度を固定して研磨するなんて至難の業です。
ただ、手作業じゃないと研磨できないタガネもあります。それは、和彫りで使う片切タガネ、毛彫りタガネの曲線用です。このタガネは角度をビシッと決めて研磨するのではなく、先は尖っていますが、面は曲面になっています。文章では伝えにくいですが、とにかく研ぐのには熟練が必要なタガネです。特に、曲線用毛彫りタガネは研ぐのが難しい!!
まあ、何とかタガネの研磨作業が終わって明日は彫刻作業に入ります。
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当店では、価格の安い素材としてパラジウムを使った結婚指輪をおすすめしています。
パラジウムはプラチナやホワイトゴールドの割金としてメインの素材では無かったのですが、昨今の地金高騰により、まだ比較的安価なパラジウムをメインとしたオリジナルの結婚指輪を制作しています。
パラジウムは加工が難しくパラジウム単体での指輪制作をしているところはあまりないと思います。加工に結構コツみたいな物が必要なのです。安価と言っても5年くらい前の金やプラチナの価格ぐらいはするので決して安い金属ではありません。ですが、今のプラチナ、ゴールドを使うよりは断然安く指輪が作れます。シルバーのように変色もしないし、ある程度強度もあるので充分結婚指輪にする価値のある貴金属であることに間違いありません。
今回は当店のオリジナル結婚指輪の制作をパラジウムで制作したいとのオファーがあり、2組ほどの結婚指輪を制作しています。
この写真はパラジウムで指輪を鋳造し、ツリーから切り離した所です。合わせるとクローバーが浮かび上がるマリッジリングと、リボンのマリッジリングです。どちらも可愛いデザインで人気のあるモデルです。
その4本(2組)のマリッジリングをシリコンポイントで磨いたところです。この後もう少し磨いてダイヤの石留めなどをしていきます。
下の写真ですが、このワイヤーは何かお解りになるでしょうか?通常、指輪のサイズ直しをする際は、指輪を切って繋ぐときロー付けという溶接方法で繋ぐのですが、ロー付けだとロー目と言われる黒い筋がつなぎ目に残ったり、つなぎ目の強度が弱くなったりします。そこで、当店ではロー付けは行わず、レーザー溶接機による母体の金属と同じ素材を使用した共付けという方法で溶接しています。
この共付けという方法だとプラチナ900の指輪の場合、プラチナ900で溶接するので切った後が残ったり、強度は弱くなることもありません。
このワイヤーはそのパラジウムの指輪をサイズ直しするときに使うパラジウムのワイヤーです。パラジウムは粘りがないので地金をワイヤーに伸ばすのが一苦労なのですが、これが無いとレーザー溶接機でサイズ直しが出来ません。パラジウムのワイヤー線などは販売されていないので当店で作っています。もちろんサイズ直しする指輪によってそれぞれワイヤー線を作ります。
サイズ直しのお話の流れですが、先日、以前ご注文いただいた結婚指輪のサイズ直しの依頼があってサイズ直しを承ったのですが、依頼主様がアメリカ在住の方で、お土産にチョコレートを頂きました。
ちょうど夏休みで日本に帰国するらしく、サイズ直しする指輪と一緒に同封していただきました。とっても嬉しかったです。ありがとうございました!
ありがたく頂きました!
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皆さんご存じでしょうか?
5日と6日の夜に見える月は満月でまんまる!その満月も普通の満月ではなく、スーパームーンと言って大きさが普通よりも14%ほど大きく見えるらしいのです!
目の錯覚で大きく見えるのではなく、実際に大きく見えるその理由は、月の軌道が地球の周りを楕円形に回っているため、もっとも地球に近づくのが5日or6日との事。しかも満月なので14%普通より大きく見えるのです。
ちょうど日本で見えるタイミングはそんなに無いでしょう。ってことで実際に見て写真を撮ってみました。
写真には撮りましたが、大きさを比較できないので大きく見えてるかどうかは疑問?
でも実際に肉眼で見ると大きいような気がしました。
さて、いつものように作業の様子などをご紹介します。まず、急ぎのお客様からのご注文で合わせるとハートが浮き出る結婚指輪です。そのワックス原型が出来上がったのでご紹介します。
このワックスのお客様の結婚式は7月の予定なのですが、「前撮り」と言って衣装を着、前もって写真を撮る行事?があってそれまでに欲しいとの事です。その「前撮り」は5月27日なのであと、20日ほどしかありません><
急いで作業を進めています。
次に、当店で調合して作っているPTmezza素材でのご注文があり、形のベースが平打ち型なので指輪を鍛造で作りました。
キレイにリング状になったところです。サイズをきちんと調整して後はヤスリがけなどによって表面をキレイにしていきます。
上の写真は#1000番のシリコンポイントまで仕上げた所です。ヘラ掛けしてどんどん磨きます。
続きはまた後日。
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こんばんは!
今日は久しぶりに作業のアップです。
先日少しご紹介しましたが、野球のボールが入った指輪の制作の続きです。
ワックスをツリーにしました。基本マリッジリングはペアでのツリーでペア鋳造します。
そして、駆け足での紹介となりますが、プラチナで鋳造しました。
で、ヤスリがけまでしたところです。
ボールの縫い目は細い溝ですが、キレイに鋳造出来てるのでクッキリと表れています。
この後、キレイに磨いていってダイヤの石留め作業に入ります。
ダイヤを留める下穴を空けました。
そして、ダイヤを留めていきます。
写真は、8個留めるうちの半分ぐらい留め終わった所です。
左から3個目のダイヤですが、薄い水色をしているのが解るでしょうか?
このデザインは、全て白いダイヤではなく、1個だけ水色のダイヤを留めます。
今日はダイヤを全部留めて作業を終わりにします。この後、ツヤ消し処理をして、若干の彫刻を入れて完成です。明日には完成出来るかな?
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