オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。taxonomy-blogu-php
こんにちは
やっと暑くなり出しましたね!店内もエアコンをつけるかどうか微妙な室温になってきました。
昨日から彫刻作業でハワイアンマリッジリングの彫刻を彫っています。先日いくつかのハワイアンリングをご紹介しましたが、バリエーションとして素材違いや、幅の違うもの、モチーフ違いなどを彫っています。
幅5mmのリングを彫刻台にセットしています。
ハイビスカス、スクロール模様(波)を彫っていきます。その後、空いているスペースを埋めるようにマイレなどを彫っていきます。
素材違いでK18イエローゴールドのハワイアンマリッジリングを制作するためにリングを作ります。
簡単な甲丸リングがベースになるので鍛造で作ります。なので、今は平打ちリングですが、角を削っていって甲丸にしていきます。
お客様のオーダーの制作があるので合間に制作しています。その為時間がかかりますが、何種類か制作していますので出来上がったらここで紹介したいと思います。
お楽しみに!
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こんにちは
4月なのに少し肌寒い気候で、喉をやられました
風邪をひいたというほどでもないのですが、朝起きると毎日喉が痛みます。
私のマリッジリング製造法はCADでのモデリングは欠かせないものになっています。
CADを使う上でモデリング以外に、レンダリングという作業もあるのですが、もっぱらCADデータをそのまま造形してプラチナなどの製品にしてしまうのでレンダリングはしていません。
私の3DCG歴ですが、過去に、15年くらい前になるでしょうか、当初サイクロンソリッドという3DCGソフトがありまして、遊びで3Dをしていました。当時のCGは造形する術などありませんので絵をレンダリングして楽しむ。というものでした。
サイクロンソリッドはKOEIからでていたソフトですが、現在KOEIはPCソフト業界から撤退しております。なのでもうありません。
次にshadeというソフトを買ってきてCGを楽しんでおりました。shadeでは主に人物とか建造物を造って遊んでいた次第です。shadeではレンダリングをバンバンしておりました。
3DCGソフトは3DCADと違って正確な寸法などは関係なくただ形を作るものでした。
ですが、基本は同じなので現在の3DCAD作業に大いに役立っています。
最近は本格的なレンダリングはしておりませんでしたが、昨今、他の方がモデリングした画像を見ると私が過去にレンダリングしていたものより遙かにクオリティーが高いのに驚きました。
そしてレンダリングしてみようと思い立ったのです。
いろいろ設定などややこしいのですが、何とかここまで出来ました
ただし、レンダリングソフトを買ったわけではなく体験版で制作しました。
納得いくレンダリング画像が出来るようなら購入する予定です。
レンダリングソフトは外国製でインターフェイスは英語です。
体験版のマニュアルは当然英語です。これをネットで翻訳しながら作業しました。
このソフト以外にもう一つ気になるレンダラーがあるのでそちらも体験版を使ってみて上手に出来る方を購入しようかな?
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こんにちは
最近ちょっとした修理などが多く入ってきます。
少し暖かくなったので、アクセサリーを着けてみようという意識からでしょうか?身に付けるために壊れた物は直して使う。
修理を一通り、済ましてからオーダーメイドのマリッジリングをCADでモデリング作業です。
今回のデザインはモチーフが沢山あるデザインです。
画像はレディスですが制作するのに2日ほどかかってしまいました。
ベースは少しV字になっていて折り目が付いています。そのベースの上にハート2つに羽、唐草模様と要素が多いです。メンズと合わせるとハート2つずつなのでクローバーになります。表面に折り目が入っているとサーフェイスを貼るのが難しく苦労します。
モチーフがわかりやすいようにレイヤを替えて色分けしています。環境マッピングでも表面の確認です。
問題はなさそうです。
この画像はワイヤーフレームでの表示です。シームというサーフェイスの継ぎ目のみが表示されています。
見る人が見ればおわかりかと思いますが、ベースリングの唐草部分の下の折り目にシームは存在しますが、羽の部分の下の折り目にはシームはありません。ちょっと作り方が普通とは違います。ハート部分などを見てもおわかりのように手作業でサーフェイスを貼っていく作業とは少し違うのです!
モデリング方法でもアプローチの方法は色々あるのでどういう方法が手早くキレイに作れるのか見極めることが時間の短縮に繋がります。
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こんにちは
今月は私の誕生日があります。何歳になるのか自分でもあまり覚えていません。
ホントに自分が今何歳になっているのか解らないときがあります。
忙しく過ごしているのでそれどころではないのか?年のせいで部分記憶喪失なのか?
話は変わって、今CADで色々な指輪を制作中です。お客様のオーダーであるとか、当店のオリジナルのラインナップにする物とか色々です。
こちらは当店のオリジナルにするべく制作しているリングです。細身でV字になっていて表面がねじれていて、その部分にダイヤを留めようかと思っています。
環境マッピングで表面におかしい部分が無いかチェックしています。
結構シンプル目の指輪ですが、簡単そうに見えますがこれで結構手間が掛かります。形を作るのに色々なアプローチ方法があるので、どの方法がキレイに出来上がるのか検証しながらなので時間が掛かっているのかもしれません。
CADではうまくできたと思っていても実際にワックス原型に仕上げてみるとおかしい部分があったりもします。
おかしいとその部分を修正してもう一度原型に仕上げ直しです。
この作業も幾つかやっていくうちにCAD上でおかしい部分が解るようになるのでしょうか?
少なくとも形によってキレイに仕上げられるアプローチ方法は見分けられるようにはなると思います。
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こんにちは
昨日はCADセミナー出席のためお店をお休みしました。
セミナーは名古屋で行われたのですが、徳島からだと交通機関の便が悪く、飛行機の直行便は有るのですが時間的にセミナー開始の時間と合わず、日曜日の夜に出発する夜行バスに乗って名古屋まで行くことにしました。
名古屋に着いても朝の5時30分です。開始時間の10時までは相当時間があるので時間を潰すためにネットカフェに初めて入り時間つぶし、かつ、仮眠を取りました。
今回のセミナーは正確に言うとCADソフトのセミナーではなく、CADソフト内で実行できるプラグインソフトのセミナーでした。
この新しいプラグインを使わずともモデリングは可能ですが、以下のような場合に優れています。
こちらは以前に作った6本爪のシャトン部分ですが、この爪の形を簡単に変形できます。
1本だけを変形してみました。ポリゴンモデラーならこんな作業は簡単にできると思いますが、現在のCADはナーブス曲線を扱うサーフェイスモデラーなので、この作業にはサーフェイスを分解して変形し、サーフェイスを張り直すといった時間の掛かる作業になってしまいます。簡易的な変形コマンドは有りますがあまり使い物にはなりません。
現在のCADに変える前はポリゴンモデラーを使っていましたが、ポリゴンだとなめらかな曲線を使った正確なモデリングは難しく、特にジュエリーはほとんどがなめらかな曲線を使用する場合が多いので思い切って昨年の10月にCADを変えることにしました。
CADを変えて3ヶ月がすぎ、ほとんどのモデリングは出来るようになりましたが・・・。
難点があり、最初から寸法などがキチンと決まっている場合はその通り作ればよいのですが、出来上がった後、一部分の修正、変形、ディテールの追加などの場合に前述した面倒な作業が必要となってきます。
その点を補ってくれるのが今回導入したプラグインソフトです。これがあると上図のような作業が簡単に行えます。
1ヶ月前にプラグインを購入してインストールしましたが、当初理解するのに苦労し、今回のセミナーに出席することを決めたのですが。
ところが、セミナー当日までソフトをいじっている間にほとんど理解することが出来てしまいました。
なので今回のセミナーでは復習程度の教育課程になってしまい、あまり有意義なセミナーにはなりませんでした。まだ解らない箇所が幾つかあって当日聞いてみたのですが、担当者の方もあまり理解していない様子
元々、外国のソフトで販売代理店をしているだけなので完全には解らないのでしょう
セミナー担当者の方は、ソフトの開発社側に聞いてみるとのことです。
そんなこんなで帰りの帰路についたのですが、時間的に徳島へ帰る便にも苦労し、名古屋から新幹線で大阪まで行き、大阪から徳島へは高速バスで・・。といった交通手段をとりました。
新幹線に乗ったのは久しぶり♪
15年ぶりくらいです。のぞみの700型に乗車しました。昔の新幹線に比べるとすごくキレイなフォルムをしています。
客席も自由席でしたが、昔と比べると車内もとてもキレイでシートもゆったりしている感じでした。
久しぶりの新幹線に少し感動です
そして無事に帰ってきました。
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こんにちは
きょうは朝から雨です
気温が少し高いのがせめてもの救いです。
先日少しご紹介していたコインのペンダントが出来ました。
コインはお客様の持ち込みなのでキズが結構はいっていますがコインの場合は研磨すると模様が消えていくので研磨は出来ません。コインのキズは味です。
裏側です。簡単に爪を作って裏から留めるタイプにしています。
今日もプラチナ鋳造しましたが、とても鋳肌がキレイに仕上がりました。
I
IJTの時にアドバイスを少し受けて、その通り実行しています。その為、以前よりも鋳肌をキレイに仕上げることが出来ています。通常プラチナの場合、鋳造直後は表面に埋没材が付着し、手作業で取り除くことが困難で、薬品で除去します。
しかし、アドバイス後はほとんどの表面は簡単に埋没材を手で取り除けるようになりました。手で取り除けないのは指輪の内側部分ぐらいです。
表面はホントにそのままバフのみで光沢が出せそうなくらいキレイに鋳造できています。なので、仕上げがかなり楽な作業になりました。
これから平打ちリングの仕上げ作業をします。
現在はペーパー掛けが終わった段階です。この磨く作業ですが、簡単そうな平打ちリングがいちばん難しくなかなかキレイな光沢が出ません。プラチナは粘性があるのでヤスリ目などがなかなか消えず。同じ方向ばかり掛けるのではなく、縦に横に掛けていきます。
プラチナの場合は特にですが、最後にヘラ掛けははずせません!
この平打ちリングですが光沢を出した後、表面はつや消し仕上げをし、彫刻を施します。
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こんばんは
この2~3日とても暖かく、気持ちがよいです。
光熱費も安くて済むので助かります。
2月に入って、また沢山オーダーメイドの相談・注文が増えてきました。
店頭に並んでいる既存の商品にも心なしか動きが出てきました。
今月は22日にCADのセミナーがあるので、出席しようと思っています。
ほとんどの操作はできますが、マニュアルを読んでも意味がわからなかったり、マニュアルどおりに操作しても出来なかったり、また、作り方の解らない形などがまだあります。
CADを熟知することで必然的に操作製がよくなり、制作時間の短縮になり、かつ、モデリング精度も上がると思い、遠方ですがセミナーに出席することにしました。
そんなわけで今月は月曜日ですが、22日はお休みになります。
今日は朝一でプラチナ900の指輪を2缶鋳造しました。今回は特に鋳肌がキレイで驚きました。
IJKの時に、鋳造機を専門で取り扱っているブースで少しアドバイスをうけて、何となくその通りにしてみました。案の定、とてもよい鋳造吹き上がりです。
鋳造を終えた後、知り合いに頼まれてコインのペンダントを制作していました。
コインは持ち込みで、枠のみをK18で制作しています。シンプルに縁取りのみで、この後、ネックレスを通す金具を溶接して磨けば完成です。
問い: このビニール袋に入った茶色い物体。なんだと思いますか?
見る人が見れば解ると思うのですが私も初めて見ました。
彫金作業で使う物ですが、以前からあるのは知っていましたが、実物を見たことはありませんでした。
今回少し購入してみました。どのように使うかは、知ってる人しか解りません(あたりまえですが・・)
これから少し使ってみようと思います。どのようになるか?私も興味があります!
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こんにちは
先日の国際宝飾展に行ったときに詳しく話を聞いていたCADソフトを購入することに決めて、本日ソフトが手元に届いています。そんなに高額なソフトではないのですが自分に使いこなせるかどうかで、価値が変わります。
高価な物でも使いこなさなければ、その金額に見合った価値は見いだせませんし、安価な物でも充分に使いこなし、高価な物に匹敵するような使い方が出来ればその価値は何十倍にも跳ね上がります。
要は使う人の真価が問われると言うことです。
今回購入したソフトですが、元々海外の製品でマニュアルは日本語にした物があるのですが、そのソフトだけに使用される用語のような物があり、よく解りません
3DCGソフトは20年ほど前から色々さわっていたので理解しているつもりですが、ソフトによってコマンド操作が違ってくるので、ソフトを替えるたびに初心者になってしまいます。
今までは全て独学で学んできましたが、今回は良く理解するためにセミナーにでも参加しようかな。
と、思っております。
まあ、どちらにしてもしばらくはこのソフトと格闘するつもりです。
マリッジリングの製作の方も忙しい日々が続いています。
細身でシンプルなリングですがミル打ちを打っているところです。ひたすら打ちます!
次はメレーダイヤの石留め作業ですが、少し大きく拡大して手順をお見せしようと思います。
出来るだけ大きく拡大してみました。リングに3個ダイヤを留めるための穴を開け、フチをタガネで彫って、爪が出来るように割っていきます。
※「割る」とは爪を彫りで作るときの用語のようで、この事を「割る」と言うようです。
キレイに彫れた部分にダイヤを置いてみます。ダイヤの穴と、ダイヤの大きさが出来るだけピッタリすき間が無いように調整します。
写真では真ん中にピンクダイヤ、両端には少し小さめのホワイトダイヤを2個留めます。
ダイヤを留めるためにタガネで爪を倒していき、ミルで爪を丸く仕上げていきます。
この作業は全て20倍で拡大したマイクロスコープをとおしての作業です。
爪がしっかりダイヤに掛かっているかどうかを確認して、仕上げ磨きをすれば完成です。
少し写真がぼけましたが、つや消し処理などを施して指輪が完成しました
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こんばんは
最近また徐々にですがプラチナ相場が高騰してきました。
現在税込で1g5000円以上の高値になっています。週明けには更に高くなると予想していますが、どうなるでしょうか?ゴールドも高くなってきて1g4000円以上になるかも?
世間はデフレなのになぜ?
さて、以前新作のエンゲージリングを少しご紹介しましたが、更に仕上がった物の写真をご紹介します。
出来るだけ大きくブログに載せてみました。
オリジナルマリッジリング「天使の羽」とのセットです。ピンクダイヤを沢山入れた可愛いデザインで、私も気に入っています。中石のダイヤは0.3ct位のダイヤを使用していますが、店頭にはダイヤのルースのみ置いてあり、ご予算に応じてダイヤをチョイスして完成させることが出来ます。
こちらも、オリジナルマリッジリング「花恋」とのセットリングです。流れるようなアームデザインが特徴のエンゲージリングです。
その他の作業では、少しずつですが細身のマリッジリングを製作しています。
プラチナ地金を共付け作業中です。レーザーでも出来るのですがたまに火を使った作業をしないと腕が鈍るような気がしたので、あえてバーナーで共付けしました。
そして磨きの作業です。浅いカーブの甲丸リングで、彫りを入れる予定です。
こちらはオーダー品ですが、内側に刻印を入れたところです。見てのとおり、プラチナとピンクゴールドのコンビです。ピンクゴールドのばあい、K18PGと言う刻印はありませんのでK18とだけ刻印させていただいております。
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こんばんは
昨年末はブログの更新等が忙しくてままならず、あまり更新できませんでしたが、少しずつでも更新できたらと思っています。どうなるか解りませんが(苦笑)
昨日から戎祭りが開催されていますが、私は毎年欠かさずお参りして、福笹を買ってきています。
さて、彫金作業ですが、最近は細身でシンプルな物をとのご要望が増えてきたようなので当店のオリジナルマリッジリングでも細身で低価格な物をラインナップしようと新しく制作しました。
こちらは細身でピンクゴールドのリングに彫刻を入れているところです。
幅は結構細身に作りましたが、一生物の結婚指輪なので歪んだりしないように厚みはしっかりしています。
とりあえず3種類完成しました。
現在はピンクゴールドのみですが、素材を変えてプラチナでも制作予定です。
ですが、普通のプラチナではなく新しく私が調合し直した新素材を考案中です。
その素材を使ってプラチナが主な主成分ですが比率などを変えて低価格になるような指輪になればと考えております。出来るかどうかはまだ解りません。
ここの所、プラチナだけでなく、ゴールドも相場は高騰しているのでホワイトゴールドで制作しても高値になってしまいます。なんとかお客様にお買い求め安い値段で喜んでいただければと思っております。
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