オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。archive-diary-php
今日、次号7月27日に発売予定のブライダル情報誌『結婚しちゃお!』に当店の情報を掲載するための打ち合わせを行いました。この情報誌の出版社には営業の方だけでも40人余りいるらしく、色んな方が取材にこられます。今回も初対面の方が取材に訪れました。
誌面の構成、掲載するマリッジリングなどについて色々話し合って決めていきます。さまざまな加工方法が出来るとか、こういった物が人気があるなど説明し、その他色々な取材を受けました。口で説明するより実物を見ていただいた方がわかることがあるので彫刻見本など色々見ていただきました。
そんな中で「こんなに色々なデザインや加工が出来るなんてとても楽しいですね!」とお褒めの言葉を頂きました。こちらもオリジナルの楽しさ、一生物としての価値がわかっていただけてとてもうれしく思いました。
キレイな誌面になるようによろしくお願いします!
本の発売を楽しみにしています。
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ブライダル情報誌を見て高知県よりご来店くださったお客様です。遠方から足を運んでくださいまして誠に感謝いたします。当店のホームページも事前にチェックされていて、店頭にたくさん並べられたオリジナルマリッジリングをご覧になり、お二人にピッタリのマリッジリングを選んでアレンジを加えてオーダーいただきました。結構注文が重なった時期だったので納期に間に合うか心配だったのですが何とか無事に出来上がって納品することが出来ました。
彼女の指がかなり細く、メンズとのサイズが大幅に違うのですが二つを合わせるとピッタリとピンクのクローバーが浮き上がるデザインです。オーダーメイドならでわのモチーフです。出来上がりをお見せした瞬間、彼女の口から「かわいい~」と一言。大変喜んでいただき、こちらとしても大変うれしく思いました。
内側にはそれぞれレーザー彫刻で、とっても愛情のこもったメッセージが刻まれています。
私どもも指輪のメッセージのとおり、永遠に幸せなお二人でいられますようにお祈りしております。
末永くお幸せに!
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今日は店頭で販売しておりますオリジナルデザインリングが出来上がるまでの行程をご紹介します。この写真はゴム型から採った原型をホワイトゴールドで鋳造した物です。当店で販売しておりますホワイトゴールドのリングは純金にパラジウムのみを25%割り込んだ地金を使用しております。パラジウム25%の地金は白色の発色が良くメッキを掛けなくても白く光っております。パラジウムは割金の中でも高価な金属で、製作コストがかかるのですがリングのクオリティーを上げるためにパラ25%の地金を使用しております。
一時ホワイトゴールドはメッキがはげると黄色い金の色が出てくるので余りよい金属では無い。といったイメージがありましたが、それは一部の製造メーカーがリングの製作コストを抑えるためパラジウムの代わりにシルバーを大量に混ぜ込んだりした物を製品にしていたからです。当店のオリジナルリングは全てパラ25%の地金を使用しておりますのでそのようなことは全くありませんのでご安心下さい。
指輪にはダイヤモンドを彫り留めにする予定なので指輪をヤスリ掛けし、キサゲと呼ばれる工具で光沢仕上げの一歩手前まで仕上げておきます。この後、ダイヤを留める位置決めをし下穴を開けております。
職人さんによって行程の順番が多少違うと思うのですが私は下穴を開けた後すぐに、ダイヤの縁取りのためのラインをタガネで彫っておきます。
下穴を開けた場所にストーンセッティングという先端工具で留めるダイヤの大きさまで穴を大きくします。
次に、ダイヤを留める爪をタガネで切り落として作ります。
ダイヤを置いて割りタガネで地金を割り起こしてダイヤにかぶさるように爪で留めていきます。
ダイヤをキレイに留めてから刻印等を入れるために指輪をヤニ台に固定します。
刻印を入れているところです。
キレイにバフ掛けをして磨きます。パラ25%の地金はそのままでもキレイな白色をしていますが、白色の発色をよりキレイに見せるために薄くロジウムメッキを掛けます。
キレイに仕上がりました。同じように全てのリングを仕上げていきます。
今回この3種類店頭に並べています。全てK18ホワイトゴールドで製作しました。
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今日、新型の彫刻機による彫刻の見本が届きました。現在当店ではオリジナルのマーク、字体の彫刻にはレーザー彫刻で彫っているのですが、新たに全く違う方法での内側彫刻方法を検討しております。これが練習用の真鍮リングに彫ってみた見本なのですがレーザーでマーキングするぐらいの精度があります。本来、この彫刻機で彫れるのはパソコンで使われるフォント(字体)しか彫れないらしいのでオリジナルのマークなどは彫れません。
しかし、私が考案した方法ならオリジナルのマーク、字体など何でも彫れます。この方法は彫刻機のメーカーでも試したことがなかったようなのですが、私が考案して、彫刻できるかどうかメーカーに協力を依頼して試していただきました。
色々試していただいた結果うまく彫刻が出来ることがわかりました。写真の練習用真鍮リングは幅が3mmなのでクローバーの彫刻は1.5mm角ぐらいの大きさです。かなり小さい物でも彫刻が可能です。また、レーザー彫刻と違ってダイヤモンドの刃先で実際に彫るので彫った彫り跡がキラキラしてキレイに見えるのが特徴です。
レーザーにはレーザーの良いところがあって、ミクロン単位で顕微鏡で見ないと見えないぐらいの小さい彫刻が出来るのと、深掘りが出来るのがメリットです。どちらも一長一短があるので使い分けて行きたいと思います。新型の彫刻機はまだメーカーが未発表の物なので、導入は今年の秋、冬頃に予定しています。
先日ブログにUPしたワックスツリーを実際に鋳造した物です。今回の鋳造では鋳肌もかなりキレイで表面に巣のような物も見あたりません。かなり良いできだと思います。向こう側がプラチナで、手前がピンクゴールドです。
今回のプラチナ鋳造時に改善した点をまとめました。
・用意する地金は、完全溶解しても黄白色のまま加熱を続け、1~2分完全溶解した状態を保った後、加熱を止める。
・冷えた地金の中央に窪みが出るようになるまで繰り返す。
・電気炉は鋳造温度の状態を最低1時間保持する。
・鋳造機で地金を溶解湯にする際、真空状態で完全溶解後1~2分黄白色の状態(出来るだけ高温)を保った後流し込む。
・ワックスツリーにガス抜きベントを付ける。
ベントの場所、必要性は未確認ですがとりあえず今回はうまくいきました。
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地図上の+-を押すと縮小、拡大が出来ます。
地図をドラッグすると周辺をスクロールで見渡せます!
ブログに地図貼り付け機能が追加されたのでお店の場所を貼ってみました。
拡大すると地図では当店の会社名であるマキ時計店と表示されています。
お店の前の道路は、地図では土佐東街道と表示されています。こんな名前があったなんて初めて知りました。地図はGoogleを使っているのですが当店が名前入りで載っているとは思いませんでした。感激!
55と表示のある道路は片側二車線の国道55号線徳島-阿南バイパス道路です。大林北交差点にはアワーリカーという名前のお酒類販売のお店があります。当店へお越しの際はこの交差点を目印に南へ曲がってください。
さらに広域にすると国道55号線バイパス道路地図上に大きく小松島市と書かれた場所に赤石トンネルというトンネルがあります。
徳島市中心からだと国道55号線バイパス道路を車で南へ20分ぐらいでしょうか
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6月に入って日中は本当に暑く感じるようになりました。
店内では照明をたくさん使っているのでとても暑くてエアコン無しではいられません。早い物で今年も半分終わったのだと思い、忙しく過ごしているので1日がとても短く感じます。
こちらは通常宝石店などで使われているリングゲージです。指のサイズを測る物ですが、向かって右側が通常の3mm幅のリングゲージで、左側が7mm幅のチョット特殊な物です。店頭にこられたお客様の指のサイズをこれらで測るのですが、5mm幅の指輪をお客様の指にピッタリ合わせるのには中途半端でこれらではしっかり測れずにいました。5mm幅ぐらいのリングゲージがあったらいいのにと、日頃思っておりましたが、市販の物では無いので思い切って作ってみました。
全てのサイズを作ってはいないのですが5mm幅の指輪をシルバーで11サイズ分作りました。これを使ってある程度はしっかり測ることが出来ると思います。
こちらは埋没前のオーダーメイドの指輪の原型ですが、今までと違ってベントと言われるガス抜きの為の細いワイヤーワックスをツリーに付けてみました。鋳肌をキレイにすることは仕上げの時間を短縮でき、作業の効率化には欠かせません。
シルバー、K18YGではあまり表面が荒れないのですが、プラチナの鋳造は結構難しく、埋没材、焼却行程、ワックス構造などに鋳肌の仕上がりに深く関わっています。
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遠く大阪より当店のホームページを見て下さってオリジナルマリッジリングの「シロツメクサ」をご注文いただきました。遠方よりのご注文で大変感激しております。
今回はこの指輪のワックスでの原型製作から仕上がりまでを簡単に簡単にご紹介いたします。
原型の段階で2本の指輪を合わせるとクローバーのモチーフが浮かび上がるように、同じ大きさのハートを4つにキレイに配置します。また、指輪全体にテクスチャーが付くのですが、表面を目の細かい紙ヤスリで光沢が出るまで仕上げておきます。全体にデザインテクスチャーが入っていると地金に仕上がってからサイズ直しをするとデザインが途切れてしまうので、ワックスの段階で仕上がりの指輪サイズになるようにサイズを調整しておきます。この原型を鋳造リングにセットするためにツリー形状にし、この後埋没します。
地金の量を計算し、適量を鋳造機にセットします。
ワックスを完全に焼却するために950℃まであげて2時間ほど保持します。その後、900℃まで下げて鋳造に最適な温度の900℃まで下げます。この写真はまさにそのタイミングの900℃です。
鋳造後、ツリー状のまま固まったプラチナです。プラチナは熱しても酸化せず鋳造後もキラキラしてとてもキレイです。以前まで電気炉の温度コントローラーを使わずに鋳造していたのですが、炉内の温度が鋳造のベストタイミングではない時があり、鋳造物の表面に細かい巣と言われる窪みが出来たりして後から巣を埋める作業が必要だったのですが、コントローラーを使ってからは巣が格段に減少しました。やはり温度管理はかなり重要だったようです。しかしまだ完全ではないので以後ツリーの形を改善する余地がありそうです。
表面は一旦キレイに光沢まで仕上げをしてからマスキングをし、サンドブラストでマット処理をします。2つを合わせると4つのハートがキレイにクローバーの形を成型します。
レディスの内側にはレーザーによって入れられた英字とひらがな、かわいいハートマークが入っています。
メンズの内側にはかっこよく英字明朝体でお二人の名前を刻んでいます。
この指輪を気に入っていただき、大変喜んでいただきました。ありがとうございました。
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ご紹介でご来店下さったお客様のオーダーメイド結婚指輪が完成いたしました。
たくさんのオリジナルリングの中から比較的シンプルなデザインを選ばれて、内側にレーザー彫刻とブルーダイヤを入れる事によって少し個性的に仕上げました。シンプルなデザインだけに全体のバランスに気をつけて作りました。
シンプルながら指輪全周に渡って中央が凹んだデザインは光の反射が美しくこのフォルムの指輪は人気があります。お客様のご要望に合わせて0.5mm刻みで好みの幅に仕上げることが出来ます。この指輪の場合4mm幅で仕上げております。
二人でおそろいの英語筆記体のレーザー彫刻を入れております。
通常の刻印、手彫りでは不可能な細かい彫刻がレーザーでは出来ます。
レーザー彫刻と丁度反対側の内面にはおそろいでブルーダイヤを入れました。サムシングブルーの伝説で、「青い物を身に付けた者は必ず幸せになる」という言い伝えがありますので必ずこのお二人も幸せになれるようにと祈りながら埋め込みました。以前は誕生石、ブルーサファイヤなどを内側に留めることが多かったようですが当店ではピンク、ブルーなどのカラーダイヤを埋め込むのが人気です。ダイヤの方がキラキラ光ってとても美しく輝きます。
出来上がったマリッジリングを見て大変喜んでいただいたお二人です。
お二人が末永く、幸せな家庭を築けますように!
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当店が現在の場所にオープンする前からのお得意様からリフォームの依頼で作りました。原型はお客様が銀製の獅子の指輪を持ち込まれてゴム型をとり、プラチナで製作しております。原型銀製リングにダイヤは入っていないのですが写真のようにダイヤを入れて欲しいとのご依頼で口にはマーキス型のダイヤモンド、目にラウンドダイヤを埋め込んでおります。
銀製の指輪からゴム型をとってインジェクションワックスで銀製原型と同じ物を作りました。
ワックスツリーを作って鋳造リングのセットし、埋没します。
かなり厳つい感じの指輪が出来上がりました。このお客様は男性ですが、以前から宝飾品が好きで度々オーダーやリフォームをさせていただいております。この指輪も原型こそは作りませんでしたが、重さが40gぐらいあってかなり大ぶりなので、鋳造時に巣と言われる穴のような物が出来やすいのでかなり注意して鋳造しました。
横から見たところです。
プラチナ900 重さ39.8g 口のマーキスダイヤ0.705ctの仕上がりとなりました。
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