オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。single-diary-php
今日は午後から台風2号の影響か雨が降り出しました。その雨が夜になるにつれ、一段と激しくなり大雨洪水警報が発令されるほどとなりました。4~5日前まで半袖で過ごしていたのにこの所、急にまた寒くなって長袖シャツを引っ張り出してきて着ています。今日は雨なので特に底冷えします。(x_x)
本日ご紹介する結婚指輪は当店のホームページをご覧になり埼玉県からご注文いただきました。
シンプルな平打ちタイプのリングをベースに唐草模様を入れたリングです。レディスとメンズでサイズが違いますが全く同じデザインのサイズ違いとして作っています。全周に渡って不規則に入れられた唐草模様には秘密があり、4つのイニシャルが隠されています。
こちらがデザイン画です。模様の中に、『T』、『C』、『M』、『H』が隠されています。
この唐草模様は原型の段階で造形した物で、表面から一定の深さで均等に彫り込んでいます。この作業はどんなに熟練したクラフトマンを持ってしても絶対に不可能な作業ですが、当店お得意の3DCADを使ってモデリングし、CAMソフトによって造形したからこそ可能になったものです。このリングの製作を他店に頼むと手作業で時間が掛かる上、サイズ違いで全く同じ物を作るのは不可能に近く、仮に出来たとしてもかなりの金額を請求されることと思います。このワックス原型を見る人が見れば原型製作のクオリティーの高さが解っていただけると思います。
この結婚指輪はK18WGで製作いたしました。当店のWGは独自の調合によってメッキ無しでもプラチナに近い白系の発色をしているので鋳造直後の鋳肌も白いキレイな物になります。
キレイに磨いた後、そのままでもキレイなのですが、より光沢を出すためにロジウムメッキはやはりかけます。ただ、元もと白系の地金なので長年使って少々傷が付いてもメッキがはげて茶褐色の地肌が見えてきて汚くなると言うことはありません。ご安心を(^^)
内側にはダイヤモンド彫刻機でかわいいハートと、記念日を彫刻いたしました。遠方にもかかわらずオーダーいただきまして本当にありがとうございました。
末永くお幸せに!
PS
明日から神戸で国際宝飾展というとても大きな展示会があるのですが今年も出張しようと思っています。今年はダイヤモンド彫刻機という機械を買ったばかりなのですが、更に高額な機械を導入することを検討しています。それはレーザー溶接機という物です。溶接部分以外に熱の影響が全くなく溶接が可能な物で、今まで不可能だった様々な加工作業をこなせると考えています。金額も高級車1台買えるほどしますがこれからの時代、彫金工房に取っては必要不可欠な物になると思います。会場にてレーザー溶接機を色々見て検討したいと思います。
毎回あちこちから招待状が山ほど来ます。こんなに必要ないのですが(^^;)
オーダーメイド結婚指輪制作blog