オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。single-diary-php
オーダーメイドマリッジリングをご紹介するのですが、本日ご紹介するマリッジリングを制作するに当たり、新しい試みがありました。
まず、制作したマリッジリングをご紹介します。
こちらのデザインは当店でも人気のある「桜小道」というオリジナルマリッジリングをアレンジした物です。「桜小道」はそのままでも充分美しいデザインなのですが、中央の桜の花びら部分以外をお二人なりにアレンジしてご注文いただく場合が多いです。
こちらもその一つで中央の合わせると浮かび上がる桜のデザインはそのままですが、両サイドがお二人のご希望どおりアレンジしております。
まず、こちら側のアレンジは合わせると大きなハート形が浮かび上がり、そのハートの中にはさらに桜の形が浮かび上がります。
この桜の形はくり抜かれており、透かしになっています。1本の指輪に透かしを入れるのはそんなに難しい作業ではありませんが、こちらのデザインの場合、合わせるとくり抜かれて透かしになった花びらが浮かび上がるようになっています。
くり抜かれた部分をよく見ていただくと、花びらの形が尖った部分が多く、引っ掛かって危ない感じがします。制作する際にそのことをご説明したのですが、彼の拘りで「どうしても透かしにして欲しい!」とのことでした。
出来るだけ尖った部分は先を丸めて、テーパーを付けたりして引っ掛かりにくいように制作いたしました。
それでも尖った部分はあるので気をつけて身につけていただくように念を押してご説明をしました。
確かに、尖った部分のことを考えると制作を断念する方が多いことだと思います。そのことを逆手に取って誰も作っていないデザインとしてオーダーいただいたのです。ホントに二人だけのデザインの様に思います。
そして、反対側のサイドにはお二人のイニシャル「T」と「M」をデザインしたマークを入れました。マークの先にブルーダイヤとルビーをそれぞれ抱きかかえるように石留めしております。
そして、新しい試みとは
この写真が事前に作ったシルバーサンプルリングと本制作品です。
出来上がりと全く同じ形に制作しております。ただし、ピンクゴールドの部分は白色で、ダイヤはキュービックジルコニアを使用しています。ですが、出来上がりがワックス確認をするよりも解りやすいです。今回のデザインの場合、桜の透かしの尖った部分の感じなどを事前にわかっていただくために制作に至ったのですが、ワックスの確認では仕上がりの状態を見ることに限界があり、よりオーダーメイドの不安要素を取り除くためにフルオーダーメイドに限り、事前にシルバーサンプルリングを制作していこうと思っております。
通常オーダーメイドの場合、紙に描いたデザイン画だけで仕上がりまでワックスしか確認が出来ないので仕上がり具合に不安感を抱く方もいることと思います。事前にシルバーサンプルリングを制作し、確認していただくことでその不安感を取り除こうという方法です。
現在ホームページでの告知はこのページだけですが、近いうちにトップページでもシルバーサンプル制作のことをご紹介するつもりでおります。
シルバーサンプルリングは実際の出来上がりと同じ指輪サイズで制作しますのでサイズの確認にも重宝する方法です。
後日、ホームページでもご紹介いたします。
オーダーメイド結婚指輪制作blog