オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。single-diary-php
今日は朝からプラチナの鋳造からはじめました。最近は前日夜に電気炉のプログラムをセットし、朝から鋳造を始められるようにしております。今日はプラチナを2缶鋳造する予定でした。いつものように鋳造機のスイッチを入れ、プラチナ地金をセットし、真空ポンプ、コンプレッサーを起動して、いつものタイミングで地金を流し込みました。
が、・・・!?あれっ。鋳造機の圧力計の目盛りが加圧方向に振れません。私の使っている鋳造機は真空加圧鋳造機と言って加熱中真空状態にし、地金を加圧して原型空洞内に流し込むという物なのですが、地金を流し込むタイミングで加圧されていないようです。バルブは全て繋がっているようですし、壊れたか?しかし、よく見るとコンプレッサーに繋がっているバルブが鋳造機に繋がっているパイプではなく、他の機械に繋がっているパイプでした。コンプレッサーを兼用で色々な機械に使っているので鋳造機に繋ぎ直すのを忘れていたようでした。以前にもつなぎ忘れてリングをお釈迦にしたことがあったので頭の中が真っ白になりました。
また一から原型の作り直しか(>o<)まいったな。と思いながらまだ流し込まれた地金が真っ赤な状態のままバケツにどぼん。それから5秒ほどでしょうか?グツグツ。ドッカーーーーン!!地金が全く冷めない状態のままバケツに入れてしまったので水蒸気爆発が起きて、そこら中水浸しで頭まで水をかぶってしまいました。Wでやっちゃった感じ。急いで鋳造した地金を探しましたが見つかりません。なんとワイシャツの胸ポケットの中に有りました。爆発で飛ばされたようです。驚きました。
バケツの水は埋没材の石膏の混じった水なので水浸しになったところは乾くと真っ白になりました。むろん私自身も真っ白になりました。これから気をつけます。
しかし、幸いなことにコンプレッサーで加圧されなかったにもかかわらず鋳造はしっかり出来ていました。ほっとしました。(^^)v 加圧無しでも温度とタイミングによって鋳造はキレイに出来るみたいです。
先日ワックス原型を作ったクジラのマリッジリングです。巣もなくキレイに出来てほんとに安心しました。
先日2度目のご来店のお客様がご自分でデザインを考えて来られました。この絵はお客様が描いて持ってきていただいた物です。ボールペンでさらりと描いた物ですがプロが描いたような絵で驚きました。もともと絵心のあるお客様のようで、特に手直しするところもなくこのままのデザインでお作りする事になりました。
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