オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。single-diary-php
当店のオリジナルマリッジリングの中に『翼』という名前のリングがあります。埼玉県のお客様から素材をホワイトゴールドにてご注文いただきました。
原型をK18ホワイトゴールドで鋳造し、ツリーから切り離した直後です。当店のホワイトゴールドは独自の調合によって、地金その物が白色系の色合いをした素材を使っています。
まず、サイズをきっちり決めるためにリングの内側をヤスリ掛けしサイズを決めていきます。
キレイに表面を研磨してからダイヤを留めます。当店のオリジナルはダイヤは入っていないのですが、レディスにダイヤを1個入れて欲しいとの希望でしたのでダイヤを留めています。リングの形状から平面部分は無いのでデザインの尾根になった部分で左右から挟み込むような留め方で石留めしました。
キレイに研磨して出来上がりです。
メンズの方は内側にブルーダイヤを埋め込みます。内側に石留めするためにダイヤと同じ直径の下穴を空けます。
ブルーダイヤと同じ直径の下穴がキレイに空きました。
ヤニ台という物にリングを固定してブルーダイヤをセットしています。四隅からタガネで爪を作り、石留めしていきます。
レディス、メンズとも完成しました。当店のオリジナルはレディスのダイヤ、メンズの内側のブルーダイヤは入っていないのでアレンジオーダーという形で完成いたしました。メッキをかけなくても白色なのですが光沢の照りを出すためにあえてメッキ処理をしています。ただし、地金その物が白系なので長年使って傷が付いてもメッキが剥がれて汚くなったりはしません。
内側には最近導入したダイヤモンド彫刻機をつかって、英語の筆記体でお二人の名前を刻みました。
このリングは、この写真のように左右に並べて置くと翼を広げているようなデザインになります。また、このリングは全周に途切れなく翼のモチーフが入っているので、「永遠に大空を羽ばたいていられるような幸せが続きますように。」と言う意味合いでもあります。
遠方にもかかわらずご注文ありがとうございました。末永くお幸せに!
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