オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。archive-diary-php
こんばんは!
北京オリンピックが開会して、今日からはたくさんの競技が行われております。
中でも柔道の谷選手は残念な結果になりましたが、それでも世界で第3位!誇らしいと思います。
同時に高校野球も行われ、スポーツ三昧の毎日ですね!
昨日当店にやってきたレーザー溶接機のハチミツ号ですが、自作の机の上に置き、作業する上で、立って作業するには低く、座ってするのには高すぎるので自作の机を改造することにしました。
改造前の机の高さですが隣の彫金作業机と同じ高さです。
立って作業をする場合、フットペダルがレーザーの照射スイッチになっているのでかなり使いづらいです。
机の高さを低くするためにノコギリで切りました。
隣の彫金作業机より低くなっているのがわかるでしょうか?
これでも普通の椅子ではスコープを覗くには高すぎるので、バーカウンター用の座面が高い椅子を購入しました。
本当は事務机くらいの低い机に置いた方が使いやすいようですが何しろスペースが無いので当面はこの環境で作業を行いたいと思います。慣れれば大丈夫かな(^^)
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんにちは!
待ちに待っていましたレーザー溶接がやってきました。o(^▽^o)(o^▽^)o
朝一番に東京のメーカーさんが設置に来ていただき、お昼頃には無事稼働することが出来ました。
1週間前の機械のように不具合は全くなく、快適に設置作業が終わり、説明等を色々聞くことが出来ました。
今日の日付は2008年8月8日と8が三つならんだ語呂の良い日なのでレーザー溶接機をハチミツ号と命名いたしました。相性を付けることで愛着がわき、機械といえども生き物のように優しく丁寧に扱うことが出来ます(^^)
【前から】 真っ白でピカピカのボディーです。やはり、新しい物はいい~です。
【後ろから】
溶接室内はこんな感じです。溶接台を置いてその上に指輪を置いていますが、その上に見える円筒形の筒の中心あたりからレーザーが照射されるようになっています。接眼レンズから覗くと倍率は10倍で、購入前は15倍くらいあった方が良いのでは?と思っていましたが実際に作業をしてみたら10倍でも充分作業に支障はありませんでした。
溶接室内は結構広く、溶接台を使わないときは端に寄せておくことも出来そうです。
どの位の細いネックレスの修理が可能か試してみました。写真のチェーンはK18WG、太さ0.5mm、ベネチアンチェーンです。素材によって反応の仕方がかなり違うので適した設定値を見つけるまでは慣れが必要ですが無事溶接することが出来ました!
回りのメッキ部分を変色させることもなくキレイに溶接が出来ます。このくらい細いチェーンだとガス溶接は非常に難しく、火にかけることで周辺部分も鈍ってしまってチェーン自体が柔らかくなり、しばらく使っていると他の部分がまた切れたりすることがあるのですが、レーザーを使えばそういったことが無いような溶接が出来ます。
これから設定値を色々試して慣れていけば大きな戦力になりそうです。(^^)v
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こんにちは!
オーダーメイド結婚指輪の製作をするかたわら、合間を縫ってオリジナルマリッジリングの創作をしております。
今回は3型の新作を予定しております。3型とも少し細めのリングで表面にひねりを加えたようなフォルムで考えています。いつもは、テーマを決めてからネーミングを考え、ネーミングに合うようなデザインを考えますが、今回はフォルムから先に考えていきました。
何回もワックスを削り直してキレイに見える形を作り出していきます。出来るだけ細身でしなやかなラインが出るように細かい部分を色々なパターンで削っていきます。
8月末ごろには公開を目指していますので、完成時にはご紹介いたします。
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こんばんは!
今日は待ちに待っていた機械の搬入の日です。その機械というのはレーザー溶接機です。
国産高級車が一台買えるような金額でしたが、思い切って買っちゃいました。(*≧∇≦*)
私の場合、費用対効果はあまり考えていません!欲しかったので買いました!
一足早く機械だけ昨日の宅配便で届いておりました。
メーカーさんが機械の設置に来るまで箱を空けずにそのまま置いておいて欲しいとのこと。
そして、今日、メーカーさんが来ました。
箱を空けるとその奥にしっかりと梱包されたレーザー溶接機が見えます。
外国製のレーザー溶接機で、航空便でメーカー宛に機械が届き、動作テストをしてから、当店まで送られてきました。
溶接機を設置するために、スペースを確保しました。
黒い作業机の横に決めました。工房スペースはあまり広くないので設置場所にかなり悩みましたが、既存の機械類をあちらこちらに移動し直し、何とか出来たペースです。
メーカーさんと一緒に何とかこのスペースに溶接機を設置し、色々説明を聞いていました。
事前に、この溶接機用に200Vのコンセントを作ってもらっていたので配線の取り回しは簡単でした。
スイッチを入れると溶接機の背面についている冷却ファンが「ブーーン!」と回り始めました。
表示パネルにも明かりがともり、溶接室内にもライトがついて、中が明るくなりました。
早く、打ってみたくてわくわくです。機械オタクの血が騒ぎます。
そして、試し打ちの廃材を溶接室内にセットして、フットペダルを踏みます!
が、何の反応もありません! 「あれっ!」何度ペダルを踏んでもレーザーが当たって廃材にスポットが出来る様子がありません!(汗)
レーザーから目を保護するための電子シャッターは機能していますがレーザーだけが照射されていないようです。
メーカーさんは少し焦った様子で、電源を入れ直したり、設定を変えたり、色々やっていたようですがダメでした。
電源の200Vもきちんと来ているようですし、手の施せるべき所は全てチェックしてみましたがダメなようです。
この方、外国語も話せるようで、直接製造国に国際電話をかけて不具合を報告し、原因を解明しようとしていましたが製造元は溶接機をばらして中を見てみないと原因がわからないとのこと。今まで何台も設置してきたが、こんな事は初めてだそうで本人も焦りまくりのようでした。
かなりがっかりです。結局、そのまま機械はまた箱に梱包し直して、持って帰ってしまいました。
製造元に交渉して、すぐに新しい物を航空便で送らせるとのことです。1週間程度で日本に到着するらしいのでそれまでお預けになってしまいました。(泣)
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こんばんは!
今日もブログを書くのが深夜になってしまいました。デザインに、製作にと追われて毎日午前様です。夜中でもエアコンをつけていないと、とても蒸し暑い毎日ですね!今年は例年よりもかなり暑いように感じます。
本日ご紹介する結婚指輪は弓道で知り合ったカップルのデザインです。
今回のお二人はたくさんのブランドなどを取り扱っているショップなどを色々廻られたそうですが数がたくさんあってもどのブランドも似たような物ばかり!気に入る物が全然無い!と言うことでオーダーすることになりました。
お店に来店されたときはどんな指輪にするかも全然決まっていない状態だったのですが、お話をするうちに知り合ったきっかけが弓道ということで、弓矢のモチーフを指輪に取り入れることにしました。
色々考えているときに、「指輪を選んでいてこんなに楽しいなんて思わなかった!」と、お二人とも大変嬉しそうでした。
そして決定したデザインがこちら!
彼女は細身のデザインが希望でしたが、彼が指輪をはめてみると細身の物は似合わない事がわかり、幅の広いデザインにしました。レディスが3.5mm幅、メンズが6mm幅です。これだけ幅の違う既製品は無いのでお二人の指に似合う物はやはりオーダーでしか、あり得ないようです。
こちらがワックスの原型です。
細かいレイアウトも丁寧に仕上げています。苦労したのは彼のリングから彼女のリングへと放たれた矢の角度です。デザインがキレイに見えて、変な位置から矢が出ないように配置しました。
丁寧に仕上げて完成です!
モチーフをハッキリ目立たせるためモチーフ以外の部分をつや消し仕上げにしています。
この指輪を見ておわかりかと思いますが、彼のリングから放たれた矢は、的に当たらずに彼女のリングのハートを射とめています。見ているだけで楽しいストーリーが想像できる指輪になりました。
これから生まれてくるお子さんに、この指輪を見せればパパとママの馴れ初めなどが楽しく紹介できるような、世界にお二人だけのオリジナルマリッジリングが完成しました。
横に並べると幅が相当違いますが、完全にペアのデザインとして違和感は有りません。
彼のリングから放たれた矢は・・
見事に彼女のハートを射抜きました。
メンズの的の部分はブラックダイヤを埋め込んでいます。
内側にもお二人のイニシャルと、ハートに矢の彫刻を施しました。
かわいく横に並べてケースに入れてお渡しいたしました。
お渡しの際も大変満足していただき、本当に喜んでいただきました 。(*^∀^*)
末永くお幸せに!
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんにちは!
今日は昼間にこのブログを描いています。本当に暑い日が続いておりますがみなさん夏ばてには気をつけていますか?
私の場合、昼間は冷房の掛かった店内にいて涼しく過ごしていますが、一旦店外に出ると『暑~!』って感じで耐えられません!店内と店外の温度差が激しいので特に暑く感じてしまいます。
そのせいか少し夏ばて気味で食欲がありません。
少量でも体力のつく食事をするように心がけています。
今回出来上がったのはダイヤモンドのエンゲージリングです。最初にマリッジリングをオーダーでご注文いただいていましたが、彼が後日一人で来店し、彼女に内緒でダイヤのエンゲージをご注文いただきました。
この写真は製作途中の物で、一番上のエンゲージリングは一見腕がひねられただけのシンプルなダイヤリングに見えますが、マリッジリングのラインにピッタリと添うセットリングです。
ダイヤリングを先に彼女に送りたいと言うことでダイヤのリングだけ仕上げてお渡しいたしました。
腕の部分は出来るだけ細めにしてダイヤを引き立てるデザインです。このリングだけを見るとセットリングには見えませんが、きちんと計算してマリッジリングのカーブにピッタリと添う様に製作しているため同じようなダイヤリングよりも価値があります。
ダイヤの大きさは0.3ct程ですがそれ以上の大きさに見えるように仕上げられています。
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こんばんは!
今日は特別暑かったですね。店内はエアコンをつけていますがいつもの設定温度では部屋が冷えず暑かったので1℃下げました。外に出るとかなり蒸し暑く熱気を感じます。ε=(-ω―;)フーッ
本日も朝からせっせとオーダーメイド結婚指輪の製作に取り組んでおりましたが、飛び込みで修理が入ってきました。
修理と言ってもネックレスには引き輪とプレートという金具がついていますが、プレート金具を今ついている物より大きいプレートを付けて欲しいという依頼です。
金具を発注しても良かったのですが金具1個を取り寄せるのは送料が勿体ないので作ることにしました。
作り方の手順です。そんなに難しい作業ではありません(^^)
あらかじめいつも用意しているK18YGの角棒です。
必要な分だけ糸鋸でカットします。
そして、必要な大きさになるまでローラーで伸ばします。
伸ばした板を金具の大きさに合わせてカットし、穴を空けるための下準備をします。
ドリルで穴を広げていきます。
小さいのでヤットコではさんで・・
ヤスリでプレートの形に成型します。
キレイに磨けば完成です。最初についていたプレートはこの写真に写っている引き輪に比べて小さかったので留めにくかったようです。
「扱いやすくなって良かった!」とお客様にも喜ばれました。
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんにちは!
四国は梅雨明けいたしました。去年より13日も早い梅雨明けだそうでおどろきです。週間天気予報もずっと晴の予報に変わりました^^
が、どうゆう訳か今日は曇りで少し雨が降っています?!やはりこの時期の予報はかなり難しそうです。
今回ご紹介する結婚指輪は、遠く神奈川県の方で、当店のホームページをご覧になりご相談いただきました。お二人のイニシャルをリングに入れ合うようにデザインしました。イニシャルの部分は合わせるとハートモチーフが浮き上がります。
こちらがデザイン画です。
レディス、メンズ共に少し幅が広めで個性的なデザインです。また、素材にもこだわってピンクゴールドを使用しました。ピンクゴールドの地金を使用するにあたり、地金の特性などを色々相談しながら決めていきました。
ピンクゴールドで鋳造直後に酸洗いだけしたリングです。イエローゴールドと違って研磨していない状態でも赤みが掛かった地金の色をしています。
そして、こちらが完成した結婚指輪です!
ピンクゴールドはキレイなピンク色の発色で光沢仕上げにすると美しい!
私も大好きです。
それぞれの内側にはダイヤモンド彫刻で記念のメッセージを彫りました。
指輪が完成してお送りした際、大変喜んでいただき、わざわざ実際に指に付けた写真まで送っていただき、「一生大切にします!」とお礼のメールを頂きました。私もこのメールを頂いて大変感激いたしました。
遠く離れた方とでもこんな形で交流ができ、インターネットのすばらしさを実感いたしました(^^)
本当にありがとうございました。末永くお幸せに!
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こんばんは!
今日の午後、海外からの荷物が届きました。実は待ちに待っていた荷物で、注文してから2週間ほど掛かりました。
宅配業者の方が配達してくださったのですが
「この荷物はこちらですね。」
と言って置いていくだけでサインはしませんでした。ってことはメール便なのでしょうか?1万円ほどした物ですがメール便で送ってくるとは海外の人の感覚は日本人とは違いますね!アバウトというか何というか(^^;)
実はこれ、彫金技法のマニュアルなのです!
日本の彫金マニュアルというと主にクラフト学院の物か私の出たヒコ・みづのからの出版物しか無いので、他に無いか探していたところ洋書で良さそうな物を見つけました。それで注文してみたわけです。
中身は当然英語です。何を書いているのかさっぱりわかりません(>_<)
しかし、最近はOCRと言う便利な物があるので時間は掛かるだろうけどORCを使って気長に翻訳してみるつもりです。技法の本なので挿絵だけを見ても為になりそうな事が記されています。私の彫刻は和彫りと洋彫りの中間のような彫り方で、洋彫りは日本ではあまり使わない技法なので日本にはマニュアルがありません。なので、洋書しか見つからなかったのです。
話は変わって先日、親戚の電気屋さんに来てもらってコンセントを一つ増設してもらいました。
家庭用の100Vコンセントではなく、200Vのコンセントです。200Vは配電盤内の切り替えで作ることが出来るので自分でやろうかと思いましたが結婚指輪のオーダーが結構混み合っていて、時間がなく、頼むことにしました。
何のための200Vかは、このブログで先日少しだけご紹介した新しく導入する機械のためです。
新しく導入する機械は今月末に搬入予定です。
私もとても楽しみで待ち遠しいです。
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