オーダーメイドの結婚指輪・マリッジリングの彫金日誌です。archive-diary-php
こんばんは!
本日も一組のカップルのオーダーメイドマリッジリングが完成してお渡しすることが出来ました。
今回のマリッジリングは当店のオリジナルマリッジリングをアレンジしてのオーダーです。
チョット幅が広めですが、緩やかなカーブが特徴で幅の広さを感じさせないリングです。
このリングは手と手を寄り添うイメージで、一部につや消し部分を取り入れたため光のコントラストも楽しめるロマンチックなデザインです。
前回もご紹介しましたがダイヤモンドの石留めはマイクロスコープをとおしての作業なのでしっかりと留まっています。レディスにはダイヤが5個入っていますが真ん中のダイヤはピンクダイヤを留めています。
カラーダイヤを使うとアクセントになってとっても良い感じです!
内側には当店の売りであるダイヤモンド彫刻機によって英字筆記体でメッセージを刻んでいます。
お客様も「すご~い!」とおほめいただきました。(^^)
本当にありがとうございました。末永くお幸せに!
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんばんは!
今日は、ダイヤモンドの石留め作業を進めてまいりました。
この指輪は、当店のオリジナルでレディスのみ単品でご注文いただきました。
先日鋳造して研磨作業までこなしておいた物を、最後にダイヤモンドを石留めして仕上げます。
ダイヤを留めるために下穴を空けて、タガネで割り付けていきます。
石留めの際、ダイヤにしっかりと爪が掛かるように丁寧に爪を造っていきます。
既製品などの大量生産物は石留めが甘く、ダイヤが外れたりする物があるようですが、私が製作した物はダイヤが外れたと持ってこられたことは今までありません。
しっかりと爪が造れているかどうかは肉眼で確認するのは不可能です。その為、当店では30倍のマイクロスコープをとおしての石留めです。
石留めの後、キレイに再研磨して出来上がりです。
石留めの具合を見ていただけるように少しアップした写真です。ダイヤのフチにキレイに丸い形の爪がしっかり掛かっているのが解ると思います。
単品のご注文でしたので1本指しのリングケースに入れてお渡しいたしました。
ありがとうございました。
明日の鋳造に備えてプラチナ地金の用意です。ルツボに入るように溶解して一塊のプラチナ地金を造っているところです。写真には写っていますが肉眼ではまぶしすぎて見えません。2000℃ほどあります。
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こんばんは!
あっという間に11月も半ばになってきました。
そろそろクリスマスのディスプレイもしなくてはいけないなと思います。2~3日前まではそれほど寒くもなく、まだ晩秋と言った雰囲気だったのですが、急に寒くなり、季節が冬へと感じられる気候になりました。
秋口から年末にかけては、例年オーダー注文が増えていつも忙しくなります。今年も例年どおり、かなり注文が入っており年内に仕上げる注文は締め切りました。
すでに来年お渡し予定のオーダーマリッジリングを数組制作中です。1組ずつ仕上げていくのではなく、効率よく平行に作業を進めています。最近は出来上がりまで時間がかかることをお客様の方が解ってくれていて、早めに注文をしてもらえています。
12月に入るとクリスマスが近づくのでプレゼントを買いに来るお客様が増えるので1日加工作業が出来ない日などもあります。
今のうちに出来るだけ作業を進めておきたいと思います。
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こんばんは!
今回は、デザインが古く、高さのあるルビーのダイヤ取り巻きリングを
今風の高さの低いリングにリフォームする行程をご紹介します。
ここの所オーダーメイド結婚指輪の注文が沢山入っているのでリフォーム等は出来上がりがいつになるか解らないのでお断りする場合が多いのですが、以前からのお得意様で完成がいつになっても構わない。と言うことなのでお受けすることになりました。
こちらがリフォームする前のルビーの指輪です。お母様が使用していた指輪ですが、娘さんに使ってもらうために今風のデザインにリフォームしてプレゼントしたいとのことでした。
ルビーを外し、回りのダイヤも外していきます。この指輪は、かなり昔に手作りで造られた物のようで爪の一本一本まで丁寧な作りをしていました。四角いダイヤが入っていましたが丸いラウンド形のダイヤに変更して足りない分を足し、ラウンドダイヤだけの取り巻きにします。この指輪を造った職人さんごめんなさい・・・。
ルビーです。少しピンクがかったキレイな色合いです。
製造方法は何種類かありますが今回はルビーの回りのダイヤを取り巻く部分は一枚の板から削りだしていく製法で行いました。元々入っていたダイヤが小さく、一つ一つダイヤの石座を造ってルビーの回りにロー付けしていたのでは元のデザインよりダイヤの数が少ないイメージになるためです。少しでもダイヤを大きく見せ豪華に見せるために、ダイヤとダイヤの間隔を空けて石留めしても違和感の無いようにするための工夫です。
ルビーの石座の回りにダイヤを留めるための下穴を空けています。
ルビーの石座とダイヤ部分の板はまだくっつけていません。
ルビーの石座を付ける前にダイヤを留める内側部分の爪をロー付けします。
ルビー石座にも爪を付け、ダイヤの石座と溶接します。
その後ダイヤ部分の余分な地金をダイヤの形に合わせてヤスリで成型します。
石座部分が出来たところで、今度は腕の部分を造ります。今回は鋳造は一切行わず、地金のたたきだし、削りだし等で製作していきます。完全に手作業です。右が腕の部分を造るため、プラチナを溶解して一塊にした物です。
金床の上で金槌でトンチンカンと叩いて成型します。
何度かなましながら細く伸ばしていきます。
指輪の形に丸めます。
芯金にとおして真円にして、石座の底のパーツを溶接します。
ヤスリで成型しながら先に造っておいた石座を溶接し、更にダイヤの爪を溶接していきます。
だんだん取り巻きの指輪らしくなってきました!
爪を短く整形し、磨きをかけていきます。
いよいよ回りのダイヤから石留めです。
そして、完成で~す(^^)v
ルビーとダイヤ部分の間、また、ダイヤとダイヤの間は間隔が少し空いているのですが、その部分からはプラチナ地金が覗き見えるために、今回の製造方法だと一回り大きなダイヤが使われているような雰囲気になります。
ルビー、ダイヤの大きさにピッタリとした大きさ、形を合わせるべく完全に手作りで製作いたしました。
とても上品なルビーの指輪が完成いたしました。
今回ご注文から完成までは3ヶ月ほどお待ちいただくことになってしまいましたが、
お客様には大変喜んでいただけました。ありがとうございました。
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今日からついに11月。
今年も後2ヶ月となしました。毎年この時期にはどういった訳か、修理などの依頼も増えます。
お正月までに片づけておきたいことをやらなければ!っと言った意識が働くためでしょうか?
今回出来上がったのは2本のマリッジリングですがそれぞれ別のお客様からの依頼で、マリッジリングの買い直しとして、レディスのみご注文いただきました。
たまたま、双方とも「プラチナなどの白色系のリングは似合わないので18金で作りたい。」と言ったお客様でした。
偶然ですが同じようなフォルムのリングをご注文いただきました。上は5mm幅、下は6mm幅です。
同じ18金でも割り金の比率を変えて、1本は現在主流の青割りに近いイエローゴールド。
もう一本は、昔ながらの4:6割のイエローゴールドです。
5mm幅のリングにはダイヤを3個留めます。斜めにカットしたラインで彫り留めしていきます。
石留めがキレイに出来ました。
こちらが出来上がりです。シンプルですが、幅が広いので存在感があり、指に付けると目立ちます。
もう一本の6mm幅には大きめのダイヤを1周グルリとエンドレスにダイヤを留めます。
ダイヤを留める下穴を空けたところです。ダイヤは全部で16個留めるので等間隔で空けます。
ダイヤを留めるためにタガネで爪を作っていきます。下半分はダイヤを留めずにシンプルな光沢です。
ダイヤを留めて、キレイに研磨すれば完成です。
こちらはダイヤも大きな物を使っているのでかなり豪華になっています。留めるダイヤは16個と指定されていたので、
ダイヤとダイヤの間隔が少し空きます。その部分はミル打ちで飾りを付けています。
久しぶりにイエローゴールドの地金を使って作業しました。プラチナは高価ですがマリッジリングにはまだまだ主流で、
白色系の注文の多い中作りましたがイエローゴールドも中々キレイなものですね。
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんばんは!
ここの所、仕事以外での諸事情で少し忙しく、ブログの更新がおろそかになっていました。
少し落ち着いてきたので久しぶりの更新となります。
今回ご紹介する作業はレーザー溶接を使ってのみ、作業が可能な加工修理です。
K18YGで、ダイヤが一文字に埋め込まれたエタニティーっぽいリングの修理です。
ごらんのとおり、1個ダイヤが外れてしまっています。ただ外れたのではなく、ダイヤを留めている爪がすり減り、爪が無くなったようになってダイヤが外れてしまったようです。このリングはかなり年期が入ったリングでダイヤが外れた箇所以外の部分でも同様に爪の損傷が激しいです。
現在はずれた箇所を修理しても、後に他の箇所もダイヤが外れてしまう可能性があったのですが、とりあえず現在外れている箇所を修理して欲しいとのこと。
このリングのように爪が無くなってしまっている場合、ダイヤを再度留め直すことはほとんど不可能なのですが、我が工房にはレーザー溶接機があります(^^)v
なので、こんな修理も可能です。
レーザー溶接機で、爪を再生しております。すぐ隣にダイヤがあるのでレーザーが当たらないように慎重に・・・!
K18の爪にするためのワイヤーを芯立てする要領で爪を整形し直しました。火を使うガス溶接では絶対に不可能な加工です。
爪が出来たら後は普通にダイヤの石留めです。
キレイに磨いて修理完了です!
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんばんは!
当店ではインターネットでもオーダーメイドの相談や注文を受け付けていますが、
ネットでは実物が見えない。サイズはピッタリできるのか。など、色々な不安があると思います。
こんな不安を取り除いていただけるかどうかは解りませんが、
当店の製作活動状況を皆様に知っていただけたらそんな不安も少しは軽減できるかな?
と言った思いでブログを書いております。
本日ご紹介するのは、ネットでご注文頂いたお客様で、オーストラリア在中の日本人の女性でした。
旦那様になられる方は韓国の方で、挙式は韓国で行われるそうです。
10月の少しの間だけ、日本に帰還されるようなのでその間に指輪を受け取りたいとのことでご注文を頂きました。
本当にインターネットとは便利な物で、世界中何処にいても色々な情報が見られたり、購入することが出来ます。今回は海外からと言うことで私も大変驚き、感激いたしました。
ネットでは色々な不安のある中、私どもの指輪を気に入っていただき、ご注文下さいまして大変ありがとうございました。
こちらがご注文いただいた結婚指輪です。当店のオリジナルマリッジをアレンジしてのご注文です。
オリジナルには入っていないピンクダイヤ、ホワイトダイヤをレディスに留めたデザインです。
幅もオリジナルよりも少し細くして製作いたしました。
内側にはダイヤモンド彫刻でメッセージを刻んでいます。
無事、日本に滞在している間にお渡しすることが出来ました。
届いたことをメールにて返信していただき
「イメージどおり、サイズもピッタリですごく気に入りました☆」
と大変喜んでいただけました。
今回はたいへんグローバルなお客様でした。海外で挙式の国際結婚とあって色々準備も大変だと思いますが頑張って下さい!影ながら私どもも応援しております。
本当にありがとうございました。
末永くお幸せに!
노력해 주세요! 감사합니다!
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんばんは!
秋のブライダルシーズンを迎え、フルオーダーのマリッジリングもお渡しに入りました。
現在新規にご注文いただいているのは来年挙式予定のカップル様からのオーダーとなっています。
今回ご紹介するマリッジリングは、先日も少しご紹介した、K18WG素材を鍛造で製作したリングです。先日のつづきからご紹介します。
レーザーで共付けしたホワイトゴールドのリングをヤスリ掛けし、キレイに成型しました。
中央にラインを入れて、上半分にダイヤを留めるための下穴を空けています。
こちらは、ダイヤを留る位置と反対側に付けるパーツで、2mm角の小さいハートです。
表面をキレイに磨いてからハートをリングにロー付けです。
こちらが表側で、ダイヤを留める為にダイヤの大きさに合わせて穴を広げていきます。
キレイにダイヤを留めました。マス留めと言って四角く縁取って留める技法です。
石留め部分の細部を拡大
下半分をマット仕上げにして完成です。メンズのほうは実はシルバーリングです。
ご主人様はあまり指輪を付けないのかシルバーで良いとのことでした。
ダイヤを留めた反対側にはかわいくハートを付けています。
カジュアルでクールなリングが出来上がりました。
末永くお幸せに!
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんばんは
今回ご紹介するカップルは何処にでもあるような既製品のマリッジリングは嫌!
と言うことでオーダーメイドで結婚指輪を作らせていただくことになりました。
ご来店当初は、特にご希望のデザインなどはありませんでしたが店内に沢山ならんだサンプルマリッジリングや、他のお客様のオーダー作品写真をご覧になり、デザインを決定していきました。
お互いのイニシャルをモチーフに指輪のデザインをしました。指輪を合わせるとハートが浮き出すのですが、今回のお客様は、そのハート部分を透かしにして、合わせるとハートの形でくり抜かれたように浮き上がります。
こちらが指輪の原型です。
出来上がりがこちら!
指輪の幅を細身にしてさり気なさを出しています。
そして内側には彼の大好きな野球のボールを彫刻しました。
ボールも合わせると浮き上がるように彫刻しています。表も裏も2つでひとつを演出したロマンチックな作品となりました。
お渡しした際には大変喜んでいただき、こちらも感激いたしました。
ありがとうございました。
末永くお幸せに!
オーダーメイド結婚指輪製作blog
こんばんは!日ごとに寒くなり、夜は特に冷えます。
夜の12時を越えると厚手の服装でないと辛くなってきました。早い物で10月になり、今年も残すところ3ヶ月あまりとなりました。巷のニュースでは、早くもおせち料理の予約を開始したデパート?だったかな。
もあるようで驚きと、何となくせわしなく感じます。
さて今回はとっても初々しいカップルのオーダーメイドマリッジリングです。
幅は細めのシンプルなデザイン、内側にこだわった作りとなりました。
このデザインは彼が考えてデザイン画を持ってきていただきました。このデザインのように最近では内側にもこだわった彫刻をして欲しいと言った依頼も増えました。
キレイな光沢の甲丸リングです。店頭のオリジナルマリッジリングを色々ご覧になり検討した結果、表面はシンプルなリングに決定!
彼が考えた内側の彫刻を際だたせるには表はシンプルで!が、一番良いと私も思いました。
ご覧のようにレディス、メンズ共に躍動感のあるイルカを彫刻し、そのあとに続く波が合わせるとハートのモチーフになるように彫刻しています。
内側の合わせると浮き出す彫刻は表面モチーフと違って少し難しいのですが、ストレートデザインのマリッジリングならば何とかこなせます。
以前はレーザー彫刻をやっていましたが、私はレーザー彫刻があまり好きではなく、個人的に当店では内側の地金をダイヤモンドの刃先で直接彫り込むダイヤモンド彫刻を使っています。
直接地金に彫り込む彫刻がキラキラしてとてもキレイなのです!
レーザー彫刻は地金表面を熱で焼いてマーキングするため、地金が焦げた色?になり、グレーのつや消しのようになります。レーザーにも良い部分がありますが、個人的にはあまり好きではありませんでした。
店頭には彫刻したサンプルも多数ありますので良ければご来店されて実物をご覧下さい!
注文いただいたふたりのツーショットです。旦那様は元もと関西のご出身で、挙式後には、県外に転勤になるそうです。移動が多いと大変だと思いますが、おふたりで協力してどうか頑張ってください!
末永くお幸せに!
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